「英雄復活リベンジ・オブ・ジャスティス」
第3部「宇宙編」
【参加募集案内】(第2回《通算第8回》/第3部全3回)
地球のすぐ近くの宇宙空間を漂う、デッド星人の地球襲撃部隊の母艦デッドダゴン。 「デドン将軍、逆襲のときはいかに?」 ゲロン参謀が将軍に問うた。 「うむ。母星よりの援軍がもうすぐ到着する。あのアーマーをつけたガーディアンとかいう連中は厄介だが、強引なやり方をとってでも叩きつぶさねば、私も、そしてお前たちも母星に帰ることはできないのだ」 デドン将軍は頭部から突き出ている2本の触角をいじりながらいった。 「あの星の地上にいる、我らの先祖から派生したらしい、デッドクラッシャーズとかいう連中にも連絡をとれ」 「はっ、それが奴ら、あのガーディアンたちの組織が主に活動している、日本という島国に置いていた支部を襲撃され、破壊されたそうでして」 「ふん、所詮は亜流か。再び日本を襲撃するようにいえ。奴らの、全世界の勢力を結集してな」 「はっ! 例の通信回線はどうしますか?」 「遠い昔に、我らの先祖が母星からあの星に渡るのに使ったあの通路は、入り口を霊的エネルギーで封印されてしまっている。ときどき開くが、すぐに閉じるし、あてにならん。全く。こんな辺境の星の島国に、我らをくじく力を持った、異世界の者が存在しようとは!」 「やはり、あの日本という国には、我々の銀河とは違う世界からきた勢力が潜んでいるとみてらっしゃるのですね?」 「そうだ、その異世界の者たちがあのアーマーを地球人どもに渡したのだろう。あの通信回線が問題なのは、あの入り口が開いた瞬間に地球人どもがそこに入り込み、我らの母星にいっきに襲撃をかける危険があることだ。私は回線そのものを破壊することを新しい王に提言したのだが、否定されたよ」 「つい最近も、あの回線を通ってガーディアンたちが襲撃をかけてきたらしいですからね。先に迷いこんでいた自分たちの仲間を収容して、すぐに戻ったようですが」 「あの王はおそらく、回線を通ってやってきたガーディアンたちを逆に母星で待ち伏せにする算段なのだろう。危険な作戦だと思うがね。まっ、私も、あの王に勝てるほどの力は持っていない。我らデッド星人の信条は『力』だ。我らの誰よりも強い力を持った者が我らの王となり、我らはその王の命令に従う。我らの目的は、全銀河に我らの信条をゆきわたらせること。我らより弱い者には全て滅びてもらうか、支配下に入ってもらう。デドデドデド〜!」 将軍はうなった。 「万一のときは、スペシャルカノンを使って、あの星をまるごと消滅させる。あの星の連中を屈服させて支配下に入れ、我らの信条をゆきわたらせることができれば一番いいが、ダメなら星ごと消えてもらうしかあるまい」 「全くですな。ところで、宇宙防衛軍はやけにおとなしいですな」 「我らの圧倒的な軍事力に恐れをなしたのだろう。だが、宇宙防衛軍が地球人と極秘に連絡をとりあっているという情報もある。気をつけなければなるまい」 「デドデドデド〜!」 「ゲロゲロゲロ〜!」 話がだいたい終わったので、二人は雄叫びをあげる。 地球の運命やいかに? 悪鬼ヶ原の街。 「ふう、何とかデッド星人の円盤を追い払って、デッドクラッシャーズの日本支部も破壊した。何だか日本に平和が戻りそうな気がしてきたよ」 ガーディアンたちはオタクショップの店頭のモニタに映しだされるアニメ映像を鑑賞しながら語りあっていた。 「しかし、円盤を追い払ったときに俺たちが使えるようになった、あの青白い火花は何なんだろうな? あの火花の不思議な力が、デッド413という金属をうちやぶったようだが」 「伝説の三大剣が合わさったときに生まれた千光太刀(せんのひかりのたち)が、俺たち一人一人の身体に溶け入ってから、あの火花は現れるようになった。ちょっと信じられない気もするが、日本の神々が俺たちに力を与えてくれたんだろう。一部のガーディアンは、あの光の影響でレッドクロスの形状にも変化が生じたらしい。あの光の力を利用して、新しいスペシャルテクニックをあみだすことも可能だろうな」 「うーん、在日米軍のローリー司令も更迭されたというし、未来が急に明るくなった気分だなあ」 「そうか? 対アーマードピジョン法は廃案になってないし、アメリカ政府は俺たちを排撃する姿勢を変えてないぜ」 「まあ、どうにかなるんじゃん〜あはははは〜」 ガーディアンたちが談笑していた、そのとき。 ビビビ オタクショップの店頭のモニタに急に砂嵐がはしり、ノイズが響いたかと思うと、ミスター・ゼットの顔をうつしだしていた。 「やあ、諸君」 「おわっ! どっから出てきたんだ、こいつ」 ガーディアンたちは飲みかけていたジュースを吹き出してしまった。 「こないだの戦闘は、ご苦労だった。功績のあった者には既に報酬を支給してある。だが、諸君の奮闘も虚しく、事態は最悪の方向へ動き出している。地球と月の間に待機しているデッド星人の艦隊に、デッドスペシャルカノンが配備されているとの情報が入ったのだ」 「いつもいつも、どこからそんな情報が入るんだ、こいつは? もしかして電波?」 ガーディアンたちはぼやく。 「デッドスペシャルカノンは、ひとつの星をまるごと消滅させることができる、恐るべき破壊兵器だ。デッド星人は侵略が思うようにいかないと、しびれをきらしてカノンを使ってしまう。これまでに、多くの星がデッドスペシャルカノンによって葬られ、宇宙の塵と化したのだ」 気のせいか、ミスター・ゼットの口調に焦りが含まれているようにも思えた。 「デッドスペシャルカノンは、デッド星人地球襲撃部隊の旗艦、デッドダゴンに搭載されている。デッドダゴンは敵が近づくと超巨大ロボに変形して巨大なライフルや剣で斬りつけてくる、危険な戦艦だ。大宇宙究極裁判所で死刑を宣告されている、デドン将軍とゲロン参謀が搭乗している。非情に困難だとは思うが、諸君のうちで、志望者にはこれから宇宙にあがり、デッドダゴンを破壊、あるいはデッドスペシャルカノンを使用不能にして欲しいのだ」 「はあ? また吹いてるぜ、やっぱり電波か、こいつ? どうやって宇宙に上がれというんだ、アホか!」 ガーディアンたちは呆れたようにため息をもらす。 「宇宙には、種子島にある宇宙センターから、シャトルに乗って上がってもらう。また、実験の結果、諸君が先日手に入れた青白い火花の力、そう、研究班は『スペシャルフラッシュ』と呼んでいるが、その力のおかげで、きみたちがレッドクロスをまとって、直接宇宙空間で活動することも可能になったそうだ」 「本当かよ? 呼吸ができるようになるってことか? 何で?」 ガーディアンたちは不思議そうに首をかしげる。 「敵部隊と交戦後、宇宙から地上に帰還できる可能性は少ないが、きみたちならやれると信じている。地球の未来のためにも、どうかがんばって欲しい。なお、一部の者たちには、シャトルが無事大気圏を越えられるまで、警備をお願いしたい。デドン将軍は、打ち上げに感づいて円盤で妨害してくるはずだ。また、デッドクラッシャーズのアジア周辺支部から、再生超甲人機軍団が日本に上陸予定だと聞いた。一部の者たちには、日本の防衛もお願いしたい。また、例のデッド星への『扉』を使って母星に奇襲をかける作戦を、現在研究班で検討中だ。以上、健闘を祈る」 ブツッ ミスター・ゼットの姿がモニタから消え、アニメ映像が再びモニタに流れ始める。 「やれやれ、今度は宇宙か」 「でも、何だかわくわくするな〜。俺、子供のころから宇宙飛行士になりたかったんだ」 「宇宙で死ぬと、魂はどこにいくんだろうな?」 このごろ楽観的になってきているガーディアンたちは、広大な宇宙空間で繰り広げられる自分たちの活躍に思いをはせ、目をキラキラさせるのだった。 デッドクラッシャーズ、ロシア支部。 「デッド、デッド、デッドトド〜!」 巨大なトドのような姿の超甲人機が、鼻息を荒げて、巨大な牙を剥き出しにしている。 「デッド〜! デッド〜!」 デッドトドの前には、再生超甲人機軍団が集合している。 デッドクラッシャーズのロシア支部、北朝鮮支部、韓国支部、中国支部、台湾支部、アラスカ支部などから提供された再生超甲人機が、ロシア支部に集合しているのだ。 「デッド〜! 壊滅した日本支部を再興する! 我らが日本に攻め入るのだ!」 デッドトドは、再生超甲人機軍団を指揮して、日本に侵攻をかけるつもりでいた。 ウラジオストックから潜水艦に乗って出発し、若狭湾に上陸して、原発を破壊してから内陸部に攻め入る。 それが、デッドトドの描いたシナリオだった。 デッド星。 「フフフ。あの男は、必ずやってくる。いろいろなお土産をもって、な。楽しみなことだ。これでこそ、亜細亜博士を援助した甲斐があるというものだ」 新たな王、デッドロードが玉座でほくそ笑んでいた。 「私が生まれた国は、いまの人類よりも遥かに高度な科学文明を発展させておきながら、大いなる力の前に敗れさった。それ以来、私は狂ったように、ずっと求めてきた。我が国をあの滅ぼしたあの力よりも、もっと強大な力を。他意はない。私はただ、この世で最も強大な力を手にしたいだけなのだ。奴らがレッドクロスの力を最大限に解放したとき、何が起きるか? あの、神の光などはただの踏み台にすぎない。フフフ。楽しみなことだ」 ロードは、遠い未来をみとおす目をもっていた。 みとおされたその未来には、何も存在していなかった。 |
【シナリオ登場キャラクター(NPC)】
☆デドン将軍☆ デッドクラッシャーズ地球襲撃部隊の最高司令官(倒したときの報酬は大幹部扱い)。巨大な蟻が直立したような姿をしている。頭から突き出ている2本の触角をいじるのが癖。必殺技「デッドスペシャルカノン(要戦艦)」。 ☆ゲロン参謀☆ デッドクラッシャーズ地球襲撃部隊の参謀(倒したときの報酬は大幹部扱い)。巨大なガマガエルのような姿をしている(直立などはしていない)。厨房を飛びまわるハエを長い舌で捕食するのが好き。必殺技「デッドベロ」 ☆デッドナイト☆ デッドクラッシャーズ所属だが、特定の支部には所属せず、自分の意向で自由に行動できる謎の戦士。黒い馬にまたがって空中を駆けまわる騎士型。単独でアメリカのペンタゴンを壊滅させたという実績を持つ。その正体は古代アトランティス帝国の王族で、アトランティスが海底に沈んだとき、秘術によって自らの魂をオリハルコンの鎧に封入し、不死の戦士としてよみがえった。ガーディアンとの闘いで鎧を破壊され、魂だけの姿となった彼は、地球とデッド星をつなぐ『扉』をくぐってデッド星に転送され、以後の消息は不明である。必殺技「デッドソード一閃」 ☆デッドロード☆ デッド星に突然現れ、それまでの王を倒して革命を起こし、新しい王となった謎の戦士。全身黒ずくめの鎧に覆われ、人間と馬が一体化したケンタウルス型の姿をしている。剣と槍、そしてデッドフォースと呼ばれる暗黒エネルギーを全身から噴出させて攻撃する。必殺技は謎。 ☆ミスター・ゼット☆ グレイト・リーダーに代わるアーマードピジョンの新リーダーとして登場した謎の男。宇宙的スケールでものを考えられるらしい。知的でクールな印象を与える彼だが、その正体はグレイト・リーダー以上に謎に包まれている。 ☆エリカ☆ デッドクラッシャーズのアジトで亜細亜博士の助手を務めていた少女。光のクリスタルを持って組織を脱出したがネコ男爵につかまり、瀕死の重傷を負ったがレッドクロスの力で復活、武装メイドに変身できるようになる。アーマードピジョンではレスキューチームのリーダーを務める。地球とデッド星をつなぐ『扉』の奥にひきこまれていたが、無事に帰還。 ☆滅入芸太郎(めいる・げいたろう)☆ 国会議員であり、与党である自衛党において第2番目の規模の派閥を率いる。アーマードピジョン支持派であり、アメリカ政府主導で提出された「対アーマードピジョン法」法律案に強い反発を示している。人気ないのはなぜ? ☆再生超甲人機軍団2☆ 今回も集結した再生超甲人機軍団。以前の軍団とは顔ぶれが異なっている。すなわち、デッドペンギン、デッドベアー、デッドモグラ、デッドシャチホコ、デッドムササビ、デッドホエール、デッドカンガルーの7体が再生されている。 |
【アクション案内】
i1.宇宙にあがり、敵艦隊を襲撃、デッドスペシャルiカノン発射を阻止する。 i2.ガーディアンたちのシャトル打ち上げを警備する。 i3.デッドトド&再生超甲人機軍団と闘う。 i4.『扉』を開け、デッド星に直接乗り込む。 i5.レスキューチームとして活動する。 i6.愛に生きる(?) |
【報酬一覧】
・超甲人機を倒す 1体につき1、000万円 ・再生超甲人機を倒す 1体につき500万円 ・大幹部を倒す 1体につき5、000万円 ・デッドロードを倒す 1億円 ・デッドダゴンを破壊する 5、000万円 ・デッドスペシャルカノンを破壊する 2、000万円 ・ガーディアンたちのシャトル打ち上げを警備する 2、000万円 ・一般市民の救助活動に多大な貢献をする 1、000万円 ・破壊活動しそうなガーディアンを制止する 1、000万円 そのほか、作戦中の功績に応じて随時報酬が支給されます。 特に功績がなかった方にも、日当として5万円だけ支給されます。 |
【マスターより】
ついに宇宙にあがるときがきました。みなさん、覚悟はいいですか? 宇宙にあがらないみなさんも、全力で闘いましょう。前回から、みなさんにはスペシャルフラッシュという不思議な光の力が付与されました。スペシャルフラッシュの力を発動することで、新しい必殺技を編み出すことが可能です。フラッシュ発動技として、各自で自由に考案して下さい。フラッシュの力で宇宙空間でも活動できるなんて、すごいですよね(笑)。なお、フルメタルも宇宙に向かう予定です。 |
【次回サブタイトル】(予定)
「スターウォーズ デドンの復讐」 |
【たとえばこんなPC&アクション】
・ヒーローは、敵と闘うばかりではない。レスキュー系のヒーローを作成し、救助活動専門で活躍するのもよいでしょう!(レスキューシリーズって特撮ものにありましたよね♪) ・開発担当として、科学者等のPCで参加することも可能! 超兵器を開発して戦場に華を添えよう! ・人間のPCでなくてもOK。ロボットでもいいし、宇宙人・妖怪などでも可(笑)。レッドクロスがなくても変身できたりして? ・行政が頼りにならないなんて、そんなことはないぜと、刑事等のPCで参加も可能! その場合でもピジョンに所属させることは可能! あえて所属の傭兵にはせず、レッドクロスも必殺技もなしにすることもできますが、戦闘は難しいかも? ・せっかく用意してくれた女性NPCと仲良くならないなんて、俺のPCの道に反する(笑)というわけで、エリカを守って、後のラブラブを狙え〜! ストーリーの大筋を無視してひたすら愛の世界に! |