『Velle Historia・第1章〜忌わしき水の記憶』

ゲームマスター:碧野早希子

【シナリオ世界紹介】

 ソラリス太陽系第3惑星。その名は『アスール』。その中で特に賑わいを見せているヴェレスティア共和国・首都ヴェレシティ。高層ビルが多く立ち並び、訪れる人種や異星人も様々である。
 この世界では、魔導科学が発達しており、魔導が使えない一般人でも、補器として増幅するアクセサリーを使用する事によって、様々な魔法を繰り出す事も可能である。
 その中でも、元々魔導能力の強い『八賢者』がいたのだが、25年前の『大地革命』により、現在は数人生き残っているらしく、現在どこにいて何をしているのかさえ不明だ。一部では隠居しているとの噂もあるくらいだが。
 大地革命とは、25年前(旧暦=M.A.587年)に起きた、地上の者達を長年苦しめた『ヴァーヌスヴェレ王朝』に対抗する反天空勢力と八賢者による革命で、皇帝と天宮に住む多くの人を倒した事で終結し、地上に実権が移行、王国制から共和国制となった。また、人の死が多かった事としても知られ、これを教訓に二度と繰り返さないよう誓う事となる。
 そのヴェレシティ近くの湾岸には、王朝の象徴であった『空中王宮』(通称『天宮』)と言われた巨大な人工浮遊大地が、墜落して遺跡となっている。
 時は新暦(A.H.)25年4月。天空遺跡では、今日もナガヒサ・レイアイル博士を中心に、多くの研究者やボランティア達が天宮遺跡の調査・発掘を行っている。発掘されたものは研究材料の他に、日用品に実用できるものは量産している。
 しかし、平和はいつか何処かで崩れてしまうものなのだ。
 天空や蒼穹等の意であるこのアスールで、そして、ヴェレスティアで、闇が覆いかぶさるような事が起きようとしていた。

【シナリオ登場キャラクター(NPC)紹介】

★ラウリウム・イグニス(Laurium Ignis)
 女性・25歳・A型・172cm・60kg前後/背まであるゆるいウェーブの金髪。白肌。蒼瞳。バストはB〜Cぐらい。
 ヴェレスティア公認の交渉官(ネゴシエイター)。元ヴェレスティア司法公安局警察官(内務公安課所属)。
 孤児であった彼女を、ナガヒサが引き取り育てた。
 冷静な性格だが、熱い部分も持ち合わせているようだ。

★エスト・ルークス(Est Lux)
 女性・25歳・B型・165cm・秘密(実は50kg台)/背まであるストレートロングの銀髪。白肌。金瞳。バストはCぐらい。
 探偵(ディテクティヴ)。元ヴェレスティア司法公安局警察官(時空公安課所属)。
 彼女も孤児で、ナガヒサの元で育てられた。
 通常は明るい性格。時々真面目な発言をする事もある。

★ナガヒサ・レイアイル(Nagahisa Lay-Isle)
 男性・45歳・O型・175cm・60kg/ショートの黒髪。白肌。碧緑の瞳。実年齢の割に、外見は若作りしてるんじゃないかというくらい、結構若く見えるようだ。普段は茶色のスーツを着用(時々白衣も)。
 魔導科学博士・天文学博士でありエンジニア。
 L・I(レイアイル)インダストリーの社長であったが、現在は一人息子のテツトに譲り、ラウリウムとエストをサポートしている(いわば後見人)。
 実は孤児である二人の親代わりでもある。妻のユイカは10年前に病死。
 優しい性格だが、余程の事がない限り怒る事はない。

★ジョリィ(Jolly)
 オス・3歳(人間の年齢で約30歳)/茶毛と白毛。白い胸毛がとても立派。額部分に白い縦線が一本入っているのが特徴。
 ナガヒサ達が飼っているシェルティ(コリーの小型犬)の子犬。別名『おぢこ』。
 食う寝る遊ぶ踊るが趣味の、喋るアホ……もとい犬。
 いるだけで楽しいだろうが、気疲れの原因になり得るキャラでもある。
 因みに、この話はシリアス傾向が強いので、出番はあまりないといっても良さそう……。

【マスターより】

 大変長らくお待たせしました。設定などで結構時間がかかりましたが(設定魔ですから勘弁して下さい)、ようやくこの世界をお届けする運びとなりました。
 まだまだ未熟ではありますが、楽しんでいただけましたら幸いです。
 それでは、惑星アスールのヴェレシティでお会いしましょうね。


×××バウムのウェイトレス、リリだよ!おじゃましまーす☆×××
 リリのご案内する『青の扉』から、地球日本時間の2006年8月25日23:00から9月1日まで碧野早希子マスターの世界に関係する場所へつながったよ! 来てくれたみんなありがとー!
 碧野マスターに聞いたことをまとめたよ! 確認してみてね!
○グラント・ウィンクラック : ちょっと疑問に思ったんだが大地革命とやらでヴァーヌスヴェレ王朝って完全に滅んでるのか?どっかで残党とかが暴れてるなら俺にとっても飯の種になりそうなんだが・・。

碧野 : ヴァーヌスヴェレ王朝は25年前に完全に滅んではいますが、残党は少なからずいるようです。
王朝滅亡後、新暦に入ってから数年間は、『天空階級』と呼ばれる上流階級の一部が以前の暮らしに戻そうと事件を起こす事があったようですが、現在は落ち着いているようです。
ただ、それは表向きな事であって、実際はまだ続いているのかもしれないらしいという(ヴェレスティア司法公安局からの)情報もあるようです。
天空階級の生き残りの中には、もちろん良い人達もいますよ。


○リリ: 首都ヴェレシティっていう場所の治安はどうなのかな?
ネゴシエイターがいるっていうことは、警察が手におえないような事件もありそうだよね。
あとね、遺跡のある海岸って砂浜なのかな?
実用可能な発掘品とかあるなら、
泥棒さんとかも簡単に入ってきそうだよね!
遺跡って荒らされたりしないのかな……??
あ、それと遺跡調査にはどこかに許可って必要なの??

碧野 : ヴェレシティの治安は『中の上』というべきでしょうか。
ともかく、街並みの雰囲気は『少し良い』って感じかなーと。
確かにネゴシエイター(交渉官)はいますので、その者が必要な事件も少なからずあります。要人誘拐事件の交渉とか。
また、他の都市に必要性な事件があれば、出張で出向く事もあるようです。

『空中王宮』(通称『天宮』)=天宮遺跡の場所ですが、確かに海岸です。
ですが、砂浜ではありません。
ヴェレシティの北西に切り立った崖がありまして、そこにでーんと墜落しています。
(因みに、西〜南西に広く砂浜があります。そこから見る天宮遺跡は圧巻の一言です。それだけ大きいという事ですね)
崖から遺跡へ渡る事は出来ますが、遺跡が緩い坂並みのように斜めに傾けてしまっていますので、歩くのが困難に感じるかもしれません。
また、一部が海水に浸かって未踏査の箇所も多いようです。
盗掘は少なからずありますが、発覚した時点でヴェレスティア司法公安局が保護及び犯人逮捕に全力を挙げています。
(それでも未解決な部分はあるようですが)

遺跡調査の許可に関してですが、国家的な事なので大統領の許可が必要になってきます。
その第1号がヴェレスティア最大のコングロマリット(複合企業)『L・I(レイアイル)インダストリー』です。
許可した当時は、八賢者の一人『水の賢者』も立ち会ったという記録が残されているとかいないとか。

○リューナ: 魔導化学が発達している世界だそうだけど、
魔導化学ってことは
その元には魔法理論とかもあるのかしら?
(魔導=魔法的文化+化学+機械工学?)
あと、この世界では魔法が使えるだけの魔素(いわゆるマナ)の濃さとかどんな感じなのかしら?

碧野 : まず、魔導『化学』ではありませんよ。魔導『科学』です。
化学だと『自然科学の一部門』という意味ですので。とはいえ、アスールには化学もありますから。
魔導理論はリューナさんの言うとおりだと思って下されば良いです。

魔素の事ですが、惑星アスールを含めたソラリス太陽系には『マグナ』という名称があります。
濃さは地球のより少し濃いというべきでしょうか。
因みに、種類は『地水火風光闇』の6つが確認されています。
ただ、アスール人の多くは魔導力がゼロに近い為、魔導を使用するにはアクセサリー型の増幅具が必須です。一部の人間や他惑星の人間の中には魔導力が強い為、増幅具を使用しなくとも基本的な事は出来るようです。
また、八賢者に限って、属性の形をした宝石の増幅具を持っており、元から持っている魔導に足す形で、更に強力な魔導を使用する事が出来たようです。


○: この世界でこれから怖い事件とか始まるみたいだけど
どんな事件なのかちょっとだけ教えてもらってもいい??

碧野 : 惑星アスール――ヴェレシティでこれから起こる事ですが……天空遺跡で調査中のナガヒサ・レイアイル博士の下に、ある人物が現れます。
その人は博士の知り合いらしいですが、どうも怪しい事を考えているようです。
何か敵というよりはライバルっぽいですね。強いかどうかは出会ってみないとわかりませんが。外見はカッコつけてそうで賢そうな人間です。
あとは、前にも書いているように、上記とは別に天空階級の一部が事件を起こしているとかいないとかというのもあるかもしれません。
事件は複数あっても、1つに繋がっているのかもしれませんし、本当に別ものという事もあります。

 碧野早希子マスターのシナリオ発表は、地球日本時間の2006年9月10日の予定だよ! 何章かあるみたいだけど、今回の第一章は全4話の予定なんだって!
 忘れないでね☆



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