「赤い沙漠と緑の植林」(清掃編)

ゲームマスター:夜神鉱刃

【シナリオ参加募集案内】(第1回/全2回)

 マギ・ジス南の森を抜けると、一面に広がるのはただっ広い真っ赤な沙漠だ。
 正確には、国境線沿いに関所があるのだが、このゲートを潜り抜けると、フレイマーズという沙漠国家への陸路と繋がっている。

 フレイマーズは一年中真夏の国なので、ひたすら蒸し暑く、どこまで行っても沙漠、沙漠、沙漠が連続する光景である。もっとも、近年は都市開拓や植林作業も進み、沙漠化を抑えつつ、住みよい国家へと変化しているようだ。もちろん、独自の文明や文化もあり、沙漠国家ならではの地政学研究や炎の精霊研究をする大学事業も盛んである。

 本日は、フレイマーズ大学環境科学研究所において、ここ最近で問題化している「赤い沙漠」の事案をご紹介しよう。研究所所長のドーン・ファイアバーンは、研究所員を集めて、対沙漠化を講じる計画のプレゼンテーションをしていた……。

***

「本日、皆の者に取り組んで頂きたいのは、『赤い沙漠』の沙漠化が深刻になっている問題についてだ。今、スクリーンに映し出されているこの地図は、我が国とマギ・ジスの国境線沿いあたりに位置する『赤い沙漠』だ。近年、『赤い沙漠』は今まで以上に沙漠化が進んでおる。このまま放置しておけば、ワシの分析と計算では、三年も経たないうちに真っ赤な沙漠が増殖し、国境線沿いの関所が呑み込まれるのは愚か、我が国とマギ・ジス双方に被害が出ることになるだろう。そうなれば、環境問題はより悪化し、政治、経済、治安などにも悪影響が出ることは容易に予測される……」
 深刻な面持ちでプレゼンをするファイアバーン所長。
 プレゼンを聴いている所員たちも厳しい表情で考え込んでいた。

 やがて、若手所員のひとりが手を挙げる。
「なるほど。『赤い沙漠』の沙漠化が進まないうちに早期に対応する、というのが今日の議題ですか?」

 女性所員も続いて手を挙げる。
「沙漠化に対策する、というのは、今まで通り、『植林』をするということかしら、所長?」

 うむ、と重そうに頷き、ファイアバーン所長は回答して行く。

「その通り。近日中に我らのプロジェクトチームで『赤い沙漠』まで行き、植林作業を開始する。本日はそのためのメンバーを募集する会議でもある」

 しかし、異議がある、といった雰囲気で二人の男性所員が手を挙げた。
 所長は、ひとりずつ、発言を促した。

「異議と言うか……。疑問があります。ご存知でしょうが、そもそも『赤い沙漠』とは、砂質に炎属性の魔術が混ざっていて、容易に発熱したり発火したりするためその名で呼ばれています。まあ、単純に砂が赤いという意味もあるでしょうが。で、RPGなんかのゲームで例えれば、『ダメージ床』みたいなトラップじゃないですか? あんなところ、どうやって植林するんですか?」

 もうひとりの男性所員も続いて意見を述べる。

「私も気になる点がありまして……。『赤い沙漠』のみならず、我が国の沙漠地帯には、危険なモンスターが多数いますよね? もし『赤い沙漠』に強力なモンスターでも潜んでいたら、どうされるおつもりですか? まさか私たちだけで倒すのですか?」

 ううむ、と首をひねった後、所長は答えて行く。

「まず、砂質の改善については、以前から研究がされている。植林作業をする際に、砂質変化の魔術を起こす魔導具を使うので、その辺は問題ないだろう。そして、『赤い沙漠』には無論、それなりのモンスターが生息していることは想定している。そこで、我々で調査隊を結成し、事前に偵察する班を今から募りたいのだ」

 ファイアバーン所長が淡々と議論を進めて行き、ようやく計画の全貌が飲み込めてきた所員たちであった。特に反対する者もいず、この会議に参加したうちの五人のメンバーが事前に調査へ向かうことになったのである。

***

 ファイアバーン所長率いる偵察チームの面々は、魔導ラクダに乗りながら、沙漠を超え、当日中に『赤い沙漠』へとたどり着いた。

 ところで、魔導ラクダは、ジェット噴射の勢いで突っ走る改良されたラクダなのだ。沙漠の道であっても、すいすいと高速で楽々と進める優れた乗り物である。一同は、朝に大学地区を出たはずなのに、あっという間に『赤い沙漠』まで着いていた。

 調査隊の目の前には、真っ赤な沙漠が延々と広がっていた。
 沙漠は、たまに炎を噴射したり、陽炎がゆらゆらとゆらめいていたり、きつい暑さでじっとりとしている。
 直射日光の直撃も、所員たちの体力をじわじわと奪っていく。

「ふうむ。予測していた通り、沙漠化は深刻なようだ。もしかすると、三年も経たないうちに、この沙漠はさらに広がり、我が国の北部とマギ・ジスの南部を覆い尽くす脅威になるかもしれん……」
 所長は、目の前の燃えるような光景を凝視しつつ、予想以上の事態にコメントをする。
 そして、ラクダから降りてしゃがみ込み、砂質のサンプルを採取した。

「で、所長! ここまで来てみたものの……。この辺の光景を見たところ、辺り一面、沙漠っすよね? ま、目印になるものと言えば、目の前の『人面岩』、この岩から見て遠方東側にある『オアシス』、そして遠方西側にある『岩場』ぐらいっすよね? この辺をラクダで駆け巡って、沙漠化の写真を取れば今日の偵察は終わりすか?」
 若手所員のひとりは、魔導ラクダに乗りながら、暑そうな赤い表情で所長に話しかける。
 話し終えると、水筒を取り出し、ぐいっとあおる。

「そうだな。五人で順番に目印の付近を回り、砂のサンプル採取と写真撮影を行おう。それと、植林スポットも今の段階から目星を付けておこう。では、君たち、さっそくカメラを用意してくれ……」
 所長が指示を出すと所員たちはカメラを取り出して、周囲の景色に向かって、シャッターを切り出した。

「ん? 何かしら、あれ? イグアナ?」
 女性所員がカメラを向けていると、人面岩の背後から、巨大な「トカゲ」らしき生物が、一匹、二匹、三匹、と飛び出して来て……。

「むむ? あれはバシリスクではないか! 皆の者、逃げろ! 撮影は中止だ!」
 所員たちは急いでラクダに跨り、来た道をせっせと引き返そうとするのだが……。

「ギャアアアアアアアアアア!」
 トカゲ……いや、トカゲ系モンスターのバシリスクは、魔導ラクダに乗り込もうとする所員たちを目がけて、奇妙な鳴き声を上げながら突っ走って来る……。

「うお!? しまった!!」
 逃げ遅れた所員の一人が三匹のバシリスクに絡まれた。
 モンスターたちは、彼が乗っているラクダを襲い、噛みつき、転倒させる。

 そこだ!
 と、でも言わんばかりに、バシリスクは怪しい光線を眼球から放った。
 ビビビ、と派手な効果音が鳴るや否や、光線を浴びた男性所員は石化してしまう。

「うう、なんということだ!」
 所長は、逃げ回りながらも、バシリスク三匹に向かって、電撃系の魔術を唱えた。稲妻の雷撃でトカゲどもが弾け飛ぶ!
 その直後、部下のひとりが、急いで石化した仲間を回収し、ラクダに積んで、再び逃げる。

 悲劇はここで終わらなかった。
 所長の目の前を走っていた男性所員が、突然、ラクダごと砂に呑みこまれて行く……。

「うわあああああああ!」
 砂場の半径10メートルは、巨大な渦巻を描きつつ、砂の洪水が所員を呑んでしまった!

「しまった! アリ地獄モグラか!?」
 所長は、魔導ラクダに乗りつつも、杖を構え、魔術を詠唱する。
 高速度で詠唱した風系魔術は、真空の刃を描き、渦巻の真下にいるモンスターを直撃した。

 砂に呑まれていた所員は、立ち上がり、何とかして洪水から逃れることできたようだ。
 しかし、安心していたのも束の間。
 さらなる増援が現れた。

「きゃああああああああああ! なに、この変なヘビいいいいいいいいいいいいいい!」
 今度は、女性所員が、空中に飛び出してきたガラガラヘビに噛みつかれた。
 彼女は、ラクダから転がり落ち、牙が刺さった右腕を苦しそうに抱えながらもだえた。

「このお! やりおったな! サンドスネークめ!」
 ファイアバーン所長は、サンドスネークめがけて、疾風の魔術で吹き飛ばした。
 そして彼女のもとに駆けより、毒が回っている所員に対して、解毒剤を即座に飲ます。

「所長! 敵の増援がまた来ます! 我々はもう戦える状況ではない! どうします?」
 全滅を懸念したひとりの男性所員が真っ青な表情で問いかけてきた。

「よおし。ここはワシがくい止める。石化したボブ、砂を呑んで吐いているジョン、ヘビに噛まれたシシリアを連れて、ランディは逃げてくれ!!」

 所長の決断に、所員たちは泣きそうな顔でうつむく。
 もっとも、修羅場慣れしている所長だけはニヤニヤしていたが。

「どうしたね、君たち? ワシはこれぐらいでは死なんよ! また職場で再会しよう!!」
 捨てセリフを吐くと、くるっと向き直り、杖を構える。

「所長、信じています!!」
 退却命令を出されたランディは、負傷している仲間たちを連れて、一目散に逃げ出した。

 さて、覚悟を決めた男の前に現れたのは……。

 奇声を上げているバシリスク二匹。
 砂の洪水を起こしているアリ地獄モグラ一匹。
 くねくねしながらじっと睨(にら)むサンドスネーク三匹。

「ふん、どこからでも来い! ワシが魔術のマの字を教授してやる!!」

***

 結局、魔導ラクダを全力疾走させて逃げ帰った所員四人は、研究所へ着くや否や、他の所員たちに『赤い沙漠』で起こったことについて即座に伝えた。ランディ以外のケガを負っている三人は、緊急で手当てを受けている。

「……というわけなんです、皆さん! 所長を助けに行きましょう! 植林調査は後でも出来ますので!」
 ランディは所長の救出について必死に訴えかけた。
 下手をすれば、所長は今頃バシリスクたちの餌にされているかもしれない。

「言いたいことはわかる。だが、俺たちだけで勝てる相手ではない。ここはフレイマーズ大学の魔術救援部隊に救助を要請しよう」
 リーダー格の中年所員は、即座に救援部隊へ連絡し、救助を急いだ。

***

 そして、翌日……。

「どうしたね、皆の者? 植林の作業は続けるぞ?」

 所長は生きていた。
 沙漠で絡まれたモンスターたちを撃退していたところ、ぎりぎりのタイミングでフレイマーズ大学の救援部隊に助けられたのだった。

 昨日、死にかけた所長はケロリとしているが、他の所員たちは真っ青で無言だ。

「ふむ。植林もやりたいが、まずは昨日のバシリスクたちをどうにかせんといかんな。では先にモンスターどもの清掃をしよう!」
 ファイアバーン所長は我ながら名案を出したと思った。だが所員たちは、げっそりして返す言葉がなかった。

 やがて、昨日の偵察に参加した一人の所員が挙手する。

「その……。昨日のバシリスクでしたっけ? あんなのとどうやって戦うんですか? 一応、我々、全員魔術師ですが、戦闘向きではないので、モンスターの大群なんかと戦えませんよ! その辺の処理はフレイマーズ大学がやってくれるんですよね!?」
 昨日、石化した(その後、解凍された)ボブは、半分、怒りながらも、ため息交じりで吐き捨てるように言葉を吐いた。

 わっはっは、と笑い出す所長。

「うむ。フレイマーズ大学に任せてもいいが。もっとよい適材がいるぞ? ワシに考えがある……」

***

 一方、所変わって、聖アスラ学院現代魔術研究所へ物語の舞台が移る。
 こちらの研究所は、マギ・ジス国家の中でも大手、さらに世界的にもトップクラスの研究がされている巨大な魔術研究機関である。

 今日も聖アスラ学院現代魔術研究所は、世界各国から寄せられる依頼で大忙しである。魔術関連の調査依頼が舞い込んで来ては、様々な部門が依頼を受けているのだ。

 ジリリリリ……。
 調査隊隊長席へ電話がかかってきた。
 妖精の羽がある美幼女が、受話器を取った。

「はい! こちら、聖アスラ学院現代魔術研究所、調査部隊本部のシルフィー隊長です!」

 今、名乗った彼女は、この研究所において調査部隊隊長を務めるシルフィー・ラビットフード(NPC)である。見た目は小学生の妖精であるが、実は既に100歳を超える老練の召喚術士だ。

『おう、シルフィーちゃんかね? ワシだよ、フレイマーズ大学環境科学研究所のファイアバーンだ! 元気かね?』

 懐かしい人が電話をかけてきたものだ、とシルフィーは嬉しくなる。

「おや? ファイアバーンのじいさんじゃないの! どうしたのよ? 急に?」

『うむ。実は折り入って、頼みがあってのう……』

 事情を淡々と話し出すファイアバーン。
 ふむふむ、とあいづちを打ちながら話を聞くシルフィー。

「うん。話はわかったわ。で、なんでうちの大学の調査部隊がおたくの国のモンスター退治をするの?」

『いや、そこは、国際協力というやつだ! 先ほども話したが、近年、『赤い沙漠』における沙漠問題の深刻化が進み、国境線を越えてマギ・ジスまで沙漠化する恐れがあってのう……。これはマギ・ジスの問題でもあるだろう? 頼む! モンスターを倒さないと、植林作業ができないんだ!!』

「ふうん……。まあ、いいけれど。でも、報酬は弾むんでしょうね?」

『もちろんだ! モンスター退治、そして植林作業と手伝ってもらったら、我が研究所はそれなりの礼をさせてもらう! 『マンドラゴラの浄化水』や『植林グッズ』なんかでどうだ?』

「もうひと押し! にんじん(あたしの好物)は付けてくれるんでしょうね?」

『ああ、もちろんだとも! シルフィーちゃんには特別に、『フレイマーズ特製激辛にんじんドリンク』の10瓶セットの1箱を10箱付けよう!!』

「わかったわ。昔の知人の頼みだし、依頼を受けましょう! では、調査部隊を編成し、さっそく現地へ向かう募集をかけるわね!」

***

【仕事依頼】『赤い沙漠』の植林スポットに出没するモンスター退治!

依頼人:ドーン・ファイアバーン(フレイマーズ大学環境科学研究所所長)

依頼内容:『赤い沙漠』で植林がしたい。だが、モンスターどもが邪魔で植林ができない。ワシらとしては、「人面岩」付近、「オアシス」付近、「岩場」付近、の三ケ所で主に植林作業がしたい。その三ケ所で出没するバシリスク、アリ地獄モグラ、サンドスネークらを全滅させて欲しい。その後、植林作業もするので、できれば植林も手伝って欲しい。

現地情報:マギ・ジスの諸君は、まず、転送装置で「聖アスラ学院地区」から「マギ・ジス/フレイマーズ関所」まで飛んでくれ。その後、魔導ラクダを貸し出すので、『赤い沙漠』まで来てほしい。魔導ラクダに乗れば、五分から十分ほどで着くだろう。

報酬:ワシの研究所で配布している「マンドラゴラの浄化水」をまず渡そう。植林の最後まで手伝ってくれた者には、当研究で配布している「植林グッズ」を差し上げよう。(希望者にはさらに「フレイマーズ特製の激辛にんじんドリンク」も付けよう)

【解説】

 今回のシナリオは、植林作業の手伝いをするシナリオとなります。全2回分の当シナリオの第1回では、『赤い沙漠』で暴れているモンスターたちを全て退治する「清掃編」となります。なお次回の第2回(植林編)において、植林作業を行いますが、事前に植林のやり方を僕(夜神ゲームマスター)が次回の「解説」などで詳解しますので、難しいことはありません。

 さて、フレイマーズ国家に舞台が移る今回のシナリオでは、『赤い沙漠』の「人面岩」付近、「オアシス」付近、「岩場」付近でモンスターを退治して頂きます。各現場でモンスターを退治することで、「植林スポット」を確保できます。より多くの植林スポットを確保することで、次回の「植林編」のシナリオ成功率にも影響を与えます。なるべくたくさんのモンスターを退治しましょう。

 現段階で、植林スポット確保数が何カ所以上で次回の成功条件に関わるのかをあえてお知らせしません。しかし、少なくとも、スポットの半数以上の確保は目指すようにお願いします。


<アイテム配布と状態異常の判定>

 今回のシナリオで、皆様には「バシリスク」といった強敵とも戦って頂きます。下記の「敵NPCデータ」で詳解していますが、「バシリスク」は石化攻撃を得意とするため、石化対策が必要です。フレイマーズ大学環境科学研究所から事前に「マンドラゴラの浄化水」を1人(1PC)につき3瓶、配布させて頂きます。石化してしまったら、すぐにこの水の瓶を使って、石化を解除しましょう。1瓶1回の使い切りです。なお余ったら「お持ち帰りアイテム」に出来ます。



<マップ>

 今回のシナリオは、沙漠が舞台となる戦闘シナリオです。当然、地形の影響を受けるシナリオとなります。

 沙漠の環境は……。
 気温が40℃から45℃(戦闘時は朝から昼頃)で、暑さが厳しいです。
 当日の天候は「晴れ」で、「雨」や「竜巻」の心配はありません。
 沙漠は猛暑であり、足場が砂場のため、「体力(HP)」と「速度(動き)」がそれぞれ「2ランク」落ちての戦闘になりますので、ご注意ください。
 砂質が炎属性も含んでいるので、足場の砂がまれに発火したり発熱したりします。いわゆる「ダメージ床」となる砂場もたまにありますのでその点もご注意ください。

 そして、皆様が戦闘する舞台となるマップは、以下のようなものになります。


1.人面岩付近 

 敵NPCの記号が5カ所。
 植林スポットの記号が5カ所。

 当マップ内で最大の敵数と植林スポット数。
 目印は人面岩。

 人面岩は「マジック・スポット」ですので、敵・味方いずれのステータスに対しても「スキル×2倍の威力」の影響力を受けますので気をつけましょう。なおシナリオ内で人面岩を破壊する必要は全くありません。

 敵NPC記号1カ所ごとの敵NPCのセット数:

 バシリスク 3匹
 アリ地獄モグラ 3匹
 サンドスネーク 3匹

2.オアシス付近

 敵NPCの記号が3カ所。
 植林スポットの記号が3カ所。

 当マップ内では、まあまあの敵数と植林スポット数。
 目印はオアシス。

 オアシスの泉では体力(HP)の回復ができます。(敵・味方問わず)

 敵NPC記号1カ所ごとの敵NPCのセット数:

 バシリスク 4匹
 アリ地獄モグラ 4匹
 サンドスネーク 4匹

3.岩場付近

 敵NPCの記号が2カ所。
 植林スポットの記号が2カ所。

 当マップ内では、少ない敵数と植林スポット数。
 目印は岩場。

 岩場の「岩」を今回のシナリオで破壊する必要はありません。
(次回の「植林編」で岩を破壊することもできます)

 岩場は敵・味方のステータスに対して特に何の影響力も持ちません。
 なお岩場の「岩」の大きさは、ひと一人が隠れることができる程度の大きさの物もあります。
 むしろ「岩」を使って、敵との攻防で有利になるように利用しましょう。

 敵NPC記号1カ所ごとの敵NPCのセット数:

 バシリスク 5匹
 アリ地獄モグラ 5匹
 サンドスネーク 5匹

その他 マップデータ


 人面岩、オアシス、岩場といった場所はお互いに行き来できます。
(味方NPCの「魔導ラクダ」を使えば、ほぼ一瞬で移動が可能です)


<敵NPCデータ>

バシリスク

解説:トカゲ系のモンスター。「赤い沙漠」を荒らすのが趣味。乱暴な性格。このシナリオのボス的な位置にあるが、モンスター間(バシリスク内でも他のモンスター同士でも)での統率は取れていない。「石化光線」がネック。

全長:2メートル
体重:50kg

HP:中程度
MP:高い

攻撃力:中程度
防御力:中程度
速度:それなりに速い
運:まあまあ
知能:低い

見た目:大きなトカゲ(黄色と黒の混色)

攻撃手段:

尾尻攻撃:攻撃力中程度。近距離攻撃&中距離攻撃。

牙攻撃:攻撃力大程度。近距離攻撃。

石化光線:状態異常「石化」を付与する光線を放つ。近距離&中距離&遠距離攻撃。

*「石化」になると全く動けなくなりシナリオを退場することになります。

(キャラクターロストや死亡判定はありません)

「石化」した直後に手当をすれば、シナリオ退場は免れます。
「マンドラゴラの浄化水」や状態異常回復系アイテムなどで早期に手当をしましょう。

アリ地獄モグラ

解説:沙漠地帯で「アリ地獄」を起こせる厄介なモグラ系モンスター。バシリスクが「赤い沙漠」を荒らしているのを見て、楽しそうに思い加勢しに来た。バシリスク・アリ地獄モグラ・サンドスネークの間に連帯感・上下関係はない。

全長:1メートル
体重:20kg

HP:小程度
MP:中程度

攻撃力:小程度
防御力:小程度
速度:砂の中を移動する速度は速いが、地上に出ると速度はやや落ちる。
運:まあまあ
知能:低い

見た目:大きなモグラ(焦げ茶色)

攻撃手段:

クロー攻撃:ダメージ小程度。近距離攻撃。

アリ地獄:半径10メートル以内に巨大なアリ地獄を起こせる。PCがアリ地獄にハマると、しばらくの間、行動不能になる。早めにアリ地獄から出ないと、生き埋めにされることもあり、他のモンスターから攻撃されてしまうこともある。

サンドスネーク

解説:沙漠地帯に生息するヘビ系モンスター。沙漠を散歩していたところ、バシリスクたちの騒ぎを発見し、これはぜひと加勢しに来た。バシリスク・アリ地獄モグラ・サンドスネークの間に連帯感・上下関係はない。

全長:1メートル50センチ。
体重:10kg

HP:中程度
MP:小程度

攻撃力:大程度
防御力:小程度
速度:砂の中、地中、どちらも速い。
運:低い
知能:低い

見た目:砂の色をしている大きなガラガラヘビ

攻撃手段:

毒牙攻撃:ダメージ大程度。状態異常で「毒」も付着する。近距離攻撃。

巻き付け攻撃:ダメージ中程度。状態異常で「麻痺」も付着する。近距離攻撃。

砂場高速移動:地上であっても、地中であっても、高速度で移動する。時速は約50km。


<味方NPCデータ>

シルフィー・ラビットフード

解説:聖アスラ学院現代魔術研究所の調査部隊隊長。見た目は小学生だが、実年齢は100歳を超える妖精。召喚魔術を得意とする。主に四大元素と光闇の精霊を操る。ステータスでは、魔術の腕前とMPに自信あり。

このシナリオでシルフィーが出せる精霊の魔術:

ウンディーネ(水の精霊):毒、麻痺の浄化。体力回復中程度。

サラマンダー(火の精霊):味方ひとりの攻撃力アップ(1PCにつき1回まで)。

シルフ(風の精霊):カマイタチを発生させる。中程度のダメージ。中距離・遠距離攻撃。

コボルト(土の精霊):ハンマーでモグラ叩きをする。小程度のダメージ。近距離攻撃。

魔導ラクダ

解説:フレイマーズ国家で沙漠の移動手段によく使われる魔改造されたラクダ。通常のラクダに比べて、体力や速度などが格段に高い。最速でおよそ時速100kmで移動することができる。移動手段(戦闘中のスポット間の移動でも)を「らくらく」にしてくれる役立つモンスター。なお魔導ラクダは、シナリオ参加人数分(PC・味方NPC含む)配分される。

【参考イメージ】注意:写真は飽くまでイメージです。実物の商品・実際のサービスとは異なることもございますので、あらかじめご了承ください。


【聖アスラ学院現代魔術研究所】



解説:聖アスラ学院が学院地区内に所有する現代魔術の研究所です。当研究所では、日常生活に役立つ魔術から社会問題を解決する目的の魔術まで幅広く研究されています。魔術系の研究所の規模としては、世界最大の拠点の一カ所となります。国内外を問わず、日々、あらゆる魔術関係の依頼を受けています。参考写真は、所員の魔術師たちが楽しそうに研究に取り組んでいる場面です。


【沙漠国家と魔導ラクダ



解説:フレイマーズ国家は、一年中真夏の沙漠国家です。国内は沙漠が多いため、移動手段として主に魔導ラクダや魔術モービル(対沙漠用)が利用されています。参考写真に写っているのは、魔導ラクダです。沙漠での最適な移動用に改造されたラクダ系モンスターです。フレイマーズ国家へお越しの際には、ぜひ魔導ラクダの乗り心地をご体験ください。


【バシリスク】



解説:フレイマーズ国家でも手を焼いている沙漠のならず者です。仲間や他のモンスターも呼び寄せて、暴れ回るのが趣味のモンスターです。戦闘能力もそれなりに高く、何よりも石化光線を撃てるところがなかなかのネックです。一度、光線を浴びてしまうと、石になってしまいます。戦闘をする際には、石化攻撃の対策に気を配りつつ、挑みましょう。

【アクション案内】

y1.人面岩付近の敵を清掃し、植林スポットを確保する
y2.オアシス付近の敵を清掃し、植林スポットを確保する
y3.岩場付近の敵を清掃し、植林スポットを確保する
y4.その他

*アクション案内補足

補足:アクション案内1〜3にあるアクション内容は、ゲーム開始時の初期位置です。今回のシナリオは、ひとつのマップ内を自由に移動(魔導ラクダを使えば割と楽に移動)できます。例えば、最初に1.のアクションを選んだとしても、後で2.あるいは3.で苦戦している仲間たちを助けることもできます。

補足2:味方NPCのシルフィーの初期位置も事前にPL様方で相談して決めておいて頂けると助かります。また、シルフィーは多彩な召喚魔術を持っていますので、彼女をどうやって使っていくかも事前に決めておくと良いでしょう。NPCを上手く使いこなせると、シナリオ戦闘時において、よりスムーズな戦闘ができることでしょう。


【マスターより】

 さて、やって参りました! 前々回のマギ・ジス国家、前回のハイランダーズ国家、そして今回ではフレイマーズ国家のシナリオです。マギ・ジスタン世界には、他にサウザンランド国家、ノーザンランド国家、イースタ国家がありますから、全体のシナリオが出るまで、半数はリリースされたことになります!(続々とリリースされて行きますので、楽しみにお待ち頂けたらと思います)

 今回のシナリオは真夏のシナリオになります。現実時間では、真冬なのに、ゲーム内では真夏という展開ですね。真冬は身も心も冷えることが多い時期ですが、そんな真冬だからこそ、暖かい部屋のなかで暑い季節のゲームを熱い気持ちでプレイしたいところでしょう!

 では皆さん、ゲーム内では暑さに負けず、現実世界では寒さに負けず、厳しい季節に負けないようにがんばって乗り切りましょう!