「魔女の特急便」(配達編)

ゲームマスター:夜神鉱刃

【シナリオ参加募集案内】(第1回/全2回)

 
 聖アスラ学院大学部のとある午後の放課後……。
 錬金術学部での講義を終えた老教授アガサ・マープルは、2人の学生と今から錬金術研究室で面談をする予定であった。

「おい、ばーさん! 来てやったぞ! いったい俺に何の用だ? 今日はワスプで飲む予定があるんで、用件があるなら早く頼む……」

 研究室のドアをゆっくりとくぐり、ぶっきらぼうにそう口を開くのは、盾の魔術師・リシェル・アーキス(PC0093)だ。どうやら、今まで昼寝をしていたようで、少し不機嫌らしい。(性格が荒々しいのはいつも通りかもしれないが)

 リシェルが研究室に入室するや否や、教科書を抱えて、急いで入って来る大柄の女性も現れた。

「ふう……。時間ぴったりに間に合いましたわね……。マープル先生、いかなるご用でしょうか?」

 人魚姫マニフィカ・ストラサローネ(PC0034)は、ちょうど午後の授業を終えたところであった。魔術博物館研究の講義を受けた後、担当の先生と話し込んでいたようだ。だが、用件を思い出してすぐに駆け付けたのである。

「お2人ともそろいましたね。では、今から、この本を現代魔術研究所のシルフィーさん(NPCのシルフィー・ラビットフード)のところまで運ぶので、手伝ってもらえますか?」

 何気なく日常会話を普通にしている3人だが、実はこの3人には共通点がある。大学部には「ホームルーム」がない。しかし、その代りに「アドヴァイザリーグループ」といった、複数の学生たちの勉学状況や生活状況のアドヴァイスをひとりの先生が担当する制度があるのだ。

 例えば、マープル先生は、錬金術学部、魔術博物学部、防衛魔術学部の学生たちのアドヴァイザリーグループを受け持っているのである。ちなみに、マニフィカが魔術博物学部からの学生、リシェルが防衛魔術学部からの学生である。(今では何度かの学内イベントを経て慣れたもので、リシェルはマープル先生を「ばーさん」と呼び、マニフィカは錬金術文献の読み方を教えてもらったりしている)

「ええと……ばーさん……。俺の目には、目の前に百科事典が1冊あるだけに見えるのだが……。この事典の1冊も持ち運べねえぐらいに、ばーさんは衰えてしまったのか?」

 目を丸くしながらも、やや焦りつつリシェルは質問をする。
 どうも先生の意図がつかめない。

 どうやら、テーブルの上には封印が施された真っ黒い魔術書があるのだが……。

「リシェルさん……。それはさすがに失礼ですわ! きっとマープル先生には何か事情があってこの本をひとりで持ち運ぶことができないのだと思いますわ」

 横からマニフィカが助けるように発言してくれたお陰か、老教授はにこりと笑っていた。

「うふふ……。この本がどんな本か知っているかしら? 私の旧知の友人クリムゾン・ロアナが著した『モンストロギア』という魔術書よ……。大そうな書物だわ。それで、私がこの本を持って運ぶから、2人は研究所まで護衛して欲しいのよ。この本を狙っている者たちがけっこういてね……」

 なるほど、どうやら危ない本らしい……。
 学生2人は納得し、ひとまず、先生の言う通り、マープルを護衛しながら、研究所へ向かうのであった。

***

 研究所へ向かう道中……。
 本を運びながら歩く3人はただならぬ気配と視線を感じていた……。
 郊外を経由し、人気のない道を通っていたところ、魔物たちが現れた!!

「ギャース! ギャース! ギャー、ギャー!!」
 大ガラスの群れが空中から急降下で襲ってくる!!

「おらあ!!」
 リシェルがシールド魔法でカラスたちを弾き飛ばした。

「チー、チー、チー!!」
 邪悪なネズミたちが道に沸いてきて行進して来た!!

「えい、それ!!」
 マニフィカが水術の洪水で、ネズミたちを押し流した。

「ブンブンブン!!」
 巨大なスズメバチらがお尻の針を光らせながら突っ込んで来る!!

 カキィィィン!!
 マニフィカがトライデントで相殺し、敵を吹き飛ばす。

 バキィィィ!!
 リシェルが「見切り」、シールド反転のパンチで敵を弾いた。

 とまあ、こんな具合に大量の魔物とエンカウントが続々と発生したのであった……。

***

 ともかく、大量のザコ魔物との戦闘を経て、一同はようやく研究所へ到着。シルフィーが研究所の前で3人を待っていた。

「ぜえ、ぜえ、はあ、はあ……。おい、ばーさん……。これは、いったい……どういったワケか……!? 本が狙われているって、人間の刺客……かと思いきや……なぜに、大量の魔物どもが……俺たちを!?」

 役目を終えたリシェルは、研究所の入口前であえぎながら座り込んだ。

「ふう、ふう、ふう……。なかなか……ハードな……ミッションでしたわね……。しかし、先生……この魔術書……魔物を怒らせる何かが……あるのかしら!?」

 マニフィカはトライデントを杖にして、何とか立っていた。だが、リシェルと同じく、短時間で体力と魔力を大きく消費したため、けっこうお疲れのようだ。

 ぶっ倒れそうな2人を前に、マープル先生はにこやかに本をシルフィーに渡していた。

「あはは、リシェルもマニフィカも大変そうじゃん!? この本、『モンストロギア』がどういう本なのかもしかして知らないの? まあ、ぶっちゃけて言うと、モンスターのスキルが大量に封印されている魔術書で、魔物を引き寄せる効果がある本だよ! マープル先生の研究室から出すと、結界魔術が解除されて、けっこー危険なことになるんだよね」

 妖精隊長の親切な? 解説を受け、やはりそういう話か!! とでも言いたげな表情で、苦笑いするリシェルとマニフィカであった。

 しかし、ミッションはこれで終了したのであろう……本をシルフィーに引き渡して、2人がほっとしていると……。

「あ、違うのよ、あなたたち。この本をシルフィーさんに渡すことがミッションではないの。今のはミッション前のプロローグといったところかしら。実はね、この本をノーザンランドまで配達して欲しいのよ」

 老マープルの口元から発せられた本当のミッションを知らされ、驚愕する学生たち。
 そうか、今のはほんの序章に過ぎなかったのか……と青ざめる。
 きっと、先が思いやられそうな冒険になるのだろう。

「うん。でね、あたしたち調査部隊がこの本を預かって、ノーザンランドのウィッチクラフト地区にいる北の魔女・ドロシアまで配達するのよ。ドロシアは変人で、魔物を引き寄せる術の研究を今やっているところだから、マープル先生にこの本を譲って欲しい、と言って来たみたい。で、あたしがマープル先生から依頼を受けて、配達を引き受けたわけ」

 どうやら話の全体像が見えて来たようだ。
 リシェルとマニフィカは、ここでやっと調査隊員の顔になり、ふむふむ、と話に聴き入った。(2人はたまに調査隊を手伝っているのである。参照例:「赤い沙漠と緑の植林」シナリオ)

「ま、大変な仕事になるだろうが、おもしれえ仕事だな。ひとつ質問していいか? その仕事、報酬は何をもらえるんだ?」

 ギブ&テイクが気になるリシェルの質問に続き、マニフィカも大事なことを思い出したかのような顔で質問をする。

「報酬も大事でしょうが、配達経路について聞いてもよろしいでしょうか? ウィッチクラフト地区まで転送装置を使えば一瞬で行けませんか? なぜ、わざわざ護衛を付けて配達するのでしょうか?」

 うふふ、とにこやかに静かに、老教授が答える。

「まずリシェルさんにお答えするわ。報酬は弾むわよ。ドロシアはウィッチクラフト地区の雪国の支配人でもあるの。配達が成功した際には、彼女が経営している温泉旅館を1泊無料でしかも貸し切りで泊まらせてもらえるのよ。そうそう、リシェルさんとマニフィカさんに関しては、今、手伝ってくれた分の報酬はさらに私から出すわ」

 それとね……。
 と、老教授の返答は続く。

「次に転送装置についてだけれど……。聖アスラ学院地区の転送装置から、ウィッチクラフト地区の入口まで行けるわね。でもね、あの辺は道が整備されていない特殊な地区で、しかもドロシアは秘教を守りたい魔女なのよ。だから、地区の入口から街まで徒歩で行くしかないわ。ごめんね、通常だったらスノーモビルやソリで迎えに来させることもできるのだけれど、この本を運送する関係上、魔物に襲われるからどうしても徒歩になるわ」

 マープル先生の淡々とした回答を受け取り、学生2人はしばらく考え込んでいた。

「さて、今回のミッション、かなりハードになることが予想されるね。ウィッチクラフト地区の雪道はたくさん歩くし、危険な魔物もけっこう出ると思うよ。本を守り、本を守っている人を守りながら、陣形を組んでチームでゴールを目指して進むミッションになるでしょう。ちなみに報酬はうち(現代魔術研究所)の方からも、1人(1PC)につき危険手当2万マギンも出るから、来るならそれもお楽しみに! なおこの魔術書は配達当日までうちの研究所の結界に入れておくからその点はご安心あれ」

 ……最後にまとめてくれたシルフィー曰く、そういうことらしい。

 難易度ハードな仕事になる予定の今回の戦闘シナリオ。
 しかし、見返りもそれなりに大きい。
 PL&PC諸君、雪国の温泉旅館貸し切り1泊無料権(次回シナリオ)と危険手当2万マギンをぜひゲットして、ほくほくな北国巡りでもしてみないか?

【解説】

<アクションの流れ>

今回のシナリオは、魔術書を配達する戦闘シナリオとなります。
ノーザンランドのウィッチクラフト地区へ進む雪道を通って、北の魔女が住む雪国まで行きます。

シナリオ全体の成功条件は、魔術書を無事に依頼人へ送り届けることです。
逆に言えば、魔術書が破壊されるか奪われた時点でゲームオーバーとなります。

さて、今回のシナリオでは、魔術書の護衛をして頂きます。
誰かひとり(PCでもNPCでも可)が魔術書を持ち、他のメンバーは魔術書とその魔術書を運送している人を護衛します。

今回、アクションのやり方が少し特殊なので、以下で簡単に流れを説明させて頂きます。

1.下記の【アクション案内】に今回の戦闘シナリオで使用する基本的な陣形が提示されています。陣形は5つ(「その他」を含むと6つ以上)のポジションがありますので、いずれかのポジションに就き、魔術書の護送をしましょう。

2.下記の【解説】で、マップが3つ出て来ます。すなわち、「ルート1」、「ルート2」、「ルート3」というマップです。今回のシナリオでは、道の進み方が決まっています。道順は、ルート1をまず通り、ルート2を経て、ルート3のゴールまで着くと、シナリオ終了となります。マップが3つ出て来ていますが、今回は「選択制ではありません」。全てのマップを順番に攻略して頂きます。なお、今回は「魔術書のせいで常に敵に狙われている」という設定なので、「休憩」はなしとします。(戦闘中に回復アイテム・回復系技能を使うのは問題ありません)

3.下記の【解説】で各マップ(各ルート)の説明や勝利条件などが記されています。よく読みながら、すべてのマップを攻略する手順を考えましょう。連携プレイを行う予定の際には、「掲示板」も活用すると良いでしょう。

4.今回、マップが3つ出て来ますが、1PCごとの「アクション」の持ち字数は通常とおり「800字まで」です。持ち字数の800字以内で、3つのマップをいかにクリアするか、が悩みどころになるでしょう。言い換えれば、800字をいかに振り分けるか、がポイントでもあります。今回、ルートは3つ出て来ますが、800字以内の字数を、特定のルートには割かないことも可とします。

例えば・・・

ルート1とルート3で800字使い、ルート2は「アクション」棄権。

(「アクション棄権」の場合でも、当該ルートで行動ができないだけで、「脱落」扱いではない)

ということもできます。

しかし、このやり方の注意点は、参加者全員が同じルートで「アクション棄権」してしまったら、ゲームオーバーになります。
もし「棄権」箇所を「アクション」に組み込むのであれば、連携プレイに気を付けましょう。

もちろん、ルート3つごとに、平均250字ずつ振り分ける、といった安定プレイでもかまいません。

800字の振り分け方は各自にお任せ致します。


<味方NPC>

味方NPCとして、このシナリオにはシルフィーがいます。
彼女は、全ルートとも一緒に戦ってくれます。

「アクション」内で、彼女に命令(お願い)を出す場合、彼女に何をさせたいのか、具体的に決めた上で、「アクション」入力をしましょう。

●シルフィー・ラビットフード

現代魔術研究所の調査隊隊長。100歳を超える妖精だが、見た目は子ども。今回は、危険魔術書の運送を任され、ノーザンランドのウィッチクラフト地区にいる魔女のもとまで運送屋をやる予定。

ジョブタイプ:召喚魔術師(魔術系統のステータスは高いが、その他のステータスは低め)

HP:中程度

MP:特大程度

攻撃力:小程度

防御力:小程度

敏捷性:中程度

知能:とても高い

運:まあまあ良い

今回のシナリオでシルフィーが使える召喚魔術:

フェンリル:氷の精霊。味方にかけると、敵の水・氷属性攻撃を魔力として吸収。状態異常「凍結」を防止&回復。

ノーム:土の精霊。地中から現れて上空へ土属性の爆撃攻撃をする。近距離&中距離攻撃。ダメージ小程度を複数回攻撃。

ジン:風の精霊。風のバリアを張る。魔術攻撃・物理攻撃ともにカバー。ダメージを軽減。近距離用。

サラマンダー:炎の精霊。味方の攻撃力を1ランク上昇させ、新陳代謝を高めて体力をじわじわと回復。

イビルアイ:闇の精霊。敵に睨(にら)みを利かせて状態異常「恐怖」&「スタン」を2ターン与える。術者の半径10メートル以内の全ての敵に有効。

シャインクロス:光の精霊。光の騎士が聖剣の一撃を浴びせる。近距離&中距離&遠距離攻撃あるいは直線距離攻撃。ダメージ大程度。使用後、術者は1ターン行動不能。

●魔術書『モンストロギア』

解説:あらゆる魔物たちの生体データと技能のサンプルデータが搭載されている魔術書。強力な魔術で封印がされている。しかし、魔物たちの神経を逆なでする内容の魔術書なので、魔物たちはこの魔術書の魔力を感知するや否や、いきなり襲って破壊&略奪しようとして来る。

サイズ:百科事典の1冊程度の大きさ、厚さ、重さ。

外見:真っ黒いハードカバーで表紙の両面に封印の魔法陣が描かれている。(封印をしたのはマープル先生)

著者:クリムゾン・ロアナ(青魔術(モンスタースキル研究)の大家)

現在の保有者:アガサ・マープル先生

その他注意:運送中、この魔術書を武器にして戦うことはできない。封印を解いてはならない。(魔術書が暴走して大変なことになるので)


<各ルート別の情報>

★ルート1

マップは、以下のようになります。


補足:

雪の道幅:20m

雪の深さ:10cm

直線距離:500m

天候:雪(視界はやや悪く、雪道でやや歩きづらい)

気温:5℃

時間帯:昼ごろ

●ルート1の勝利条件

・マップのゴール地点までPCたち全員がたどり着くこと。

・魔術書を無事に守りきること。

●ルート1の敗北条件

・マップのゴール地点までに脱落したPCが1名でも出ること。

・PCの全滅。

・魔術書を破壊されるあるいは奪われること。

・PC全員がこのルートで「アクション棄権」をした場合。

●その他

・敵の全滅は勝利条件に関係なし。

・敵のボスの撃破も勝利条件に関係なし。

・ルート1を出れば、ルート2や3でノーザンデビルベアたちは追って来ない。
(魔物たちにはそれぞれテリトリーがあるので)

●敵NPC情報

・ノーザンデビルベア(全部で20匹)

解説:ノーザンランドの雪山に生息するクマ系の魔物。巨大で凶暴なシロクマ。

体長:2m

体重:400kg

HP:大程度

MP:小程度

攻撃力:中程度

防御力:中程度

敏捷性:中程度

知能:低い

運:悪い

属性:土、闇。

属性対応表:火>土>風>水>火  光←→闇

攻撃手段

クロー攻撃:クマの手からの強力な一撃。ダメージ中程度。近距離攻撃。属性は土。

突進:クマの突撃攻撃。ダメージ大程度。直線距離攻撃。属性は土。

威嚇(いかく):巨体を広げて叫ぶ攻撃。敵に状態異常「恐怖」&「スタン」を1ターン。近距離・中距離攻撃。

土、闇耐性:パッシブスキル。敵の土属性と闇属性の攻撃力を若干削げる。

・ノーザンデビルベアのボス(1匹のみ)

解説:ノーザンデビルベアたちを率いる群れのボス。ボスなだけあって通常のザコクマよりもかなり強い。片目にバッテン(名誉の傷)がある。

体長:3m

体重:800kg

HP:特大程度

MP:中程度

攻撃力:大程度

防御力:大程度

敏捷性:大程度

知能:ちょっと頭がいい

運:そこそこ良い

属性:土、闇。

属性対応表:火>土>風>水>火  光←→闇

攻撃手段

クロー攻撃:クマの手からの強力な一撃。ダメージ大程度。近距離攻撃。属性は土。

突進:クマの突撃攻撃。ダメージ特大程度。直線距離攻撃。属性は土。

威嚇:巨体を広げて叫ぶ攻撃。敵に状態異常「恐怖」&「スタン」を1ターン。近距離・中距離攻撃。

統率:ザコのクマたちに命令を出して連携攻撃をする。

デビルブレス:闇属性の炎を吐く。ダメージ大程度。近距離&中距離&遠距離攻撃。

土、闇耐性:パッシブスキル。敵の土属性と闇属性の攻撃力を若干削げる。

★ルート2

マップは、以下のようになります。


補足:

雪の道幅:20m

雪の深さ:20cm

直線距離:250m

天候:雪(視界はやや悪く、雪道でやや歩きづらい)

気温:0℃

時間帯:昼ごろ

●ルート2の勝利条件

・マップのゴール地点までPCたち全員がたどり着くこと。(再生してやっかいな氷壁魔物を越えて行くことが必須)

・魔術書を無事に守りきること。

●ルート2の敗北条件

・マップのゴール地点までに脱落したPCが1名でも出ること。

・PCの全滅。

・魔術書を破壊されるあるいは奪われること。

・PC全員がこのルートで「アクション棄権」をした場合。

●その他

・敵の全滅は勝利条件に関係なし。

●敵NPC情報

・人面スノウツリー(全部で14体)

解説:ノーザンランドの雪山に生息する人面の木。山で遭難した死者の魂がスノウツリーに憑依しているという説もある。名前の通り、スノウツリーの木の部分に人間の顔がある。なお氷壁魔物とは特に共生関係でもなく、統率は取れていない。また、スノウツリーたち内部でも特にボスがいるわけでもない。

高さ:3.5m

幅:2m

体重:500kg

HP:中程度

MP:大程度

攻撃力:中程度

防御力:中程度

敏捷性:0(動けない)

知能:そこそこ高い

運:悪い

属性:土、氷、水。

属性対応表:火>土>風>水=氷>火  光←→闇

攻撃手段

スノーボール:自分にかかっている雪を雪玉として飛ばす。ダメージ小程度。近距離&中距離&遠距離攻撃。属性は氷。

リーフカッター:自分の葉を刃にして飛ばす。ダメージ中程度。近距離&中距離&遠距離攻撃。属性は土。確率で敵に状態異常「毒」を付与。

ブリザードブレス:人面から氷の息吹を吐く。ダメージ大程度。近距離&中距離&遠距離攻撃。属性は水と氷。敵に状態異常「凍結」を付与。

土、氷、水反射:パッシブスキル。敵の土、氷、水、いずれの属性攻撃も反射してしまう。

射程範囲:人面スノウツリーの攻撃は、自分(ツリー)が設置されている場所から、最大(遠距離攻撃)で左右2つめの人面スノウツリーがいる場所、真向いの人面スノウツリーがいる場所までしか届かない。

・氷壁魔物(1体のみ)

解説:ノーザンランドの雪山に突如現れた謎の氷の壁。壁だが魔物らしい。なお人面スノウツリーとは特に共生関係でもなく、統率は取れていない。

高さ:10m

縦:ルート2のマップ内の横全て

横:5m

体重:1t

HP:特大程度

MP:特大程度

攻撃力:小程度

防御力:中程度

敏捷性:0(動けない)

知能:意外に高い

運:まあまあ

属性:氷

属性対応表:火>土>風>水=氷>火  光←→闇

攻撃手段

アイスボール:氷属性の弾丸を発射。ダメージ小程度。近距離&中距離&遠距離攻撃。属性は氷。

カウンターアイス:氷壁に触れると自動で氷のカウンター攻撃。属性は氷。敵にダメージ中程度&状態異常「凍結」を付与。

自動再生:ダメージを受けると自動で回復する。比率は、ダメージ中程度を受けると、1ターンでダメージ小程度分が回復。

絶対防壁:氷壁が全力を出して、1ターンの間、あらゆる攻撃を無効化。

氷反射:パッシブスキル。敵の氷属性攻撃を反射してしまう。

射程範囲:氷壁魔物の攻撃は、氷壁魔物が設置されている場所から、最大(遠距離攻撃)で西(左)に3つめの人面スノウツリーがいる場所までしか届かない。

★ルート3

マップは、以下のようになります。



補足:

雪の道幅:道がない

雪の深さ:10〜30cm

スタートからゴールまでの距離:直線で300m

アイスバーンとは?:雪が固まった氷の面。半径50m。氷の上なので通常は動きづらい。

転送魔法陣とは?:「ゴール」に着いた時点で、目的地の雪国街の入口まで飛べる。なお、マジック・スポットでもあるので、魔法陣の半径30mは、水・氷属性の攻撃力が3倍増しの威力になるが、それ以外の属性の攻撃力が1/3の威力に減る。

天候:雪(視界はやや悪く、雪道でやや歩きづらい)

気温:−5℃

時間帯:昼ごろ

●ルート3の勝利条件

・マップのゴール地点までPCたち全員がたどり着くこと。

・魔術書を無事に守りきること。

●ルート3の敗北条件

・マップのゴール地点までに脱落したPCが1名でも出ること。

・PCの全滅。

・魔術書を破壊されるあるいは奪われること。

・PC全員がこのルートで「アクション棄権」をした場合。

●その他

・敵の全滅は勝利条件に関係なし。

・敵のボスの撃破も勝利条件に関係なし。

・ルート3の魔物たち(雪の精と氷の精)が他ルートへ先回りして出現することはない。
(魔物たちにはそれぞれテリトリーがあるので)

●敵NPC情報

・雪の精(全部で7体)

解説:ノーザンランドの雪山に生息している雪の精霊。外見は萌えなおどおどした少女。氷の精とは共生関係にあり、氷の精の忠実な手下でもある。なお、MPのみで動く魔術的生命体。(通常の物理攻撃は効かない、魔術攻撃などで魔力を削って倒す)

体長:1m

体重:0kg

HP:0

MP:大程度

攻撃力:小程度

防御力:小程度

敏捷性:中程度

知能:そこそこ高い

運:そこそこ良い

属性:水、氷、萌え

属性対応表:火>土>風>水=氷>火  光←→闇  萌え←→萎え

攻撃手段

天候変換:天気を操る。晴れ、雪、吹雪のうちのどれかの天候に変更することができる。

アイシクル:氷柱の弾丸攻撃。ダメージ中程度。近距離&中距離攻撃。属性は氷。

ブリザードビーム:雪の精が撃つ萌えなビーム。ダメージ大程度。直線距離攻撃。属性は水、氷、萌え。敵に状態異常「凍結」&「萌え」を付与。

ティンクルダンス:雪の精霊がアニソンのヒロインみたいに踊り出す。射程は、術者から半径10m以内の全ての敵に有効。ダンスの術にはまると、2ターンの間、状態異常「混乱」になる。属性は萌え。

水、氷、萌え吸収:パッシブスキル。敵の水、氷、萌えいずれの属性攻撃も吸収して自分の魔力にしてしまう。

・氷の精(1体のみ)

解説:ノーザンランドの雪山に生息している雪の精霊。外見は萌えでクールな少女。雪の精とは共生関係にあり、ボスでもある。なお、MPのみで動く魔術的生命体。(通常の物理攻撃は効かない、魔術攻撃などで魔力を削って倒す)

体長:1m

体重:0kg

HP:0

MP:特大程度

攻撃力:中程度

防御力:中程度

敏捷性:大程度

知能:高い

運:良い

属性:水、氷、萌え

属性対応表:火>土>風>水=氷>火  光←→闇  萌え←→萎え

攻撃手段

アイスバレット:氷の弾丸が入っているマシンガンを撃つ。ダメージ小程度の複数回攻撃&全体攻撃。属性は氷。中距離&遠距離攻撃。

アイスソード:氷の剣で一撃を浴びせる。刃渡りは30cmほど。ダメージ中程度&状態異常「凍結」を付与。属性は氷。近距離攻撃。

くーるびゅーてぃそんぐ:氷の精が全力で歌姫ヒロインになり、心が凍える歌を歌唱する。射程は、術者の半径20m以内の全ての敵に有効。歌の術にはまると、3ターンの間、状態異常「凍結」、「萌え」、「麻痺」になる。属性は氷と萌え。

統率:雪の精たちに命令を出して連携攻撃をする。

水、氷、萌え吸収:パッシブスキル。敵の水、氷、萌えいずれの属性攻撃も吸収して自分の魔力にしてしまう。

<基本陣形>

今回、魔術書を守りながら進むため、魔術書をガードしながら全員で進む基本陣形は、以下の通りになります。

(お気づきの方もいるかもしれませんが、いわゆる某ゲームの「インペリアルクロス」ですね)


基本陣形には5つのポジションがあります。
以下で簡単に解説します。

●魔術書運送係

このポジションの人は、魔術書運送中は、「攻撃」が一切できません。
しかし、「防御」、「回避」、「回復」、「逃走」はできます。
(補助系・回復系であれば魔術などの技能を使ってもかまいません)

基本的に運送係になった人は、周囲の仲間たちから守ってもらうことになります。
魔術書を敵に破壊されたり奪われたりするとアウトですから、必死になるポジションとなります。

なお、「アクション」でこのポジションに就けるのは、1PCあるいは1NPCのみとなります。
このポジションは、PCの誰かが担当してもかまいませんし、NPCに担当させてもかまいません。

(PCの誰かが担当する場合、事前に「掲示板」などで打ち合わせておくことをお勧めします)

もっとも、「アクション」で誰もこのポジションを選ばなかった場合は、自動的にNPCのシルフィーがこのポジションとなります。

(今回、NPCをどのポジションに配置するかは重要な問題となることでしょう)

●前衛

このポジションの人は、運送係及び全仲間の前に立ち、正面から来る敵と戦います。
戦士系のPCが向いているかもしれませんね。
(例えば、の話ですので、自由に配置してくださってけっこうです)

なお、「アクション」でこのポジションを選べるPCの人数に上限も下限もありません。
例えば、必要だと思えば3PCが前衛に就くことも、前衛を0人にすることもできます。

●中衛1と2

このポジションの人は、運送係の両サイドを固めて、周囲から来る敵に対処します。
臨機応変に色々なスキルを持つPC(戦士と魔術師を兼ねるPCなど)が向いているかもしれませんね。
(例えば、の話ですので、自由に配置してくださってけっこうです)

なお、「アクション」でこのポジションを選べるPCの人数に上限も下限もありません。
例えば、必要だと思えば4PCが中衛に就くことも、中衛を0人にすることもできます。

●後衛

このポジションの人は、チーム全体の後ろから後方支援をすることや、後ろから来る敵に備える役割をします。
魔術師や僧侶などのPCが向いているかもしれませんね。
(例えば、の話ですので、自由に配置してくださってけっこうです)

なお、「アクション」でこのポジションを選べるPCの人数に上限も下限もありません。
例えば、必要だと思えば3PCが後衛に就くことも、後衛を0人にすることもできます。

【参考イメージ】注意:写真は飽くまでイメージです。実物の商品・実際のサービスとは異なることもございますので、あらかじめご了承ください。


【ノーザンランド】



解説:ノーザンランドは一年中、冬の雪国国家です。地理的にもマギ・ジスタン世界の最北端に位置します。大自然の厳しい環境は時に芸術的・娯楽的でもあり、スノーアートや温泉の観光、雪山登山、スキー&スノボも栄えています。そして寒いだけあって、温かい食べ物や酒類は非常に充実しています。天然かき氷にチョコの名産地でもあります。また、神秘的な存在がいろいろと跋扈(ばっこ)しているミステリスポットとしても有名です。


【魔女の特急便】



解説:今回お届けする危険魔術書は、特急便でお願いします。魔女から魔女への配達を迅速かつ隠密に行うので、魔女の特急便といったところでしょうか。昔の懐かしいアニメのようなタイトルですが、弊社は一切関係がありません。さあ、皆さんもホウキに乗った魔女みたいに、びゅんびゅんと飛んで、ノーザンランドで暴れて来ましょう!(もちろん配達もちゃんとお願いしますね)


【魔術書に引き寄せられる魔物たち】



解説:ノーザンランドの雪原や雪山には、危険な魔物もたくさん生息しています。特に魔物を引き寄せる魔術書なんか運んでいる日には、危険な魔物たちの餌食になることはうけ合いです。参考写真にもあります通り、怖いクマさんが、がおおお! みたいな展開も多々あることでしょう。雨にも負けず、雪にも負けず、魔物にも負けず、厳しい運送の試練をぜひ乗り越えてください。きっと、トンネル(修羅場)を抜けると、雪国の温泉旅館が皆さんを待っているはずです。

【アクション案内】

y1.魔術書運送係になる
y2.前衛になる
y3.中衛1になる
y4.中衛2になる
y5.後衛になる
y6.その他になる

*アクション案内補足

基本陣形をさらに改造されてもかまいません。
その場合、ポジションは、運送係でも、前衛でも、中衛でも、後衛でもなくなります。

例えば、別行動の遊撃隊とか、奇襲部隊とか作ってもかまいません。

なお、その他のポジションも、PCの人数に上限も下限もなしとします。


【マスターより】

 最近、改めてゲームにはまっています。もちろん、仕事もしていますが、とにもかくにもゲームを最低一日一回は必ずやらないと気が済まない日々です。ゲームはプレイすることのみならず、創る方も楽しくて仕方がないことが多いです。今回のシナリオは、戦闘シナリオでゲーム性の高いシナリオとなりました。難易度もそれなりに高いと思いますから、ご参加される際には精々あがいてみてください。(偉そうですみません☆)

 ときに、今回はいよいよノーザンランド編です。これで皆さんは、マギ・ジスタン世界のクレサント大陸の国家は全て回ったことになります。残すは、極東の島国・イースタだけとなります。ノーザンランド編が終わったあとは、イースタ編となり、イースタをクリアすると、ゲーム1周目クリア、おめでとう!! と、なります。懲りずに2周目もどうしようかとか、どうもしないかもとか、色々と考える時期になりましたね。ゲームは周回プレイもやったらやったで楽しいので、何かしら画策したいものです。