マギ・ジス新作アイテム展示即売会(通称:マギケット) 第3回 スタンプラリー編

ゲームマスター:夜神鉱刃

【シナリオ参加募集案内】(第3回(最終回)/全3回)

 マギケット第3日目(最終日)は、いよいよスタンプラリーが開催される。
 マギ・ジスタンのあらゆるところから集結したNPCたち。
 PL諸君は手駒のPCたちを操り、NPCたちのもとへと派遣する。
 さて、それぞれのNPC諸君は、緊張した面持ちで皆さんを待っているらしい!?

●風紀委員会ブース

「くっ、ぬぬぬ……。むっ……く、はあ……!!」
 コーテス・ローゼンベルク副委員長は、カチカチに固まっていた。
 もちろん、氷結系魔術を受けたからではなく、緊張からである。

「ねえ、コーテス!! 大丈夫!? そこまで緊張しなくても……!!」
 隣に座っているスノウ・ブロッサム委員長は、あまりに気の毒だったので、やむを得ず声をかけてあげた。

「スノウ委員長……。僕のところへ……PCさんたちは、来るでしょうか?」
 ぷはー、とため息をつくコーテス。

「そうねえ……。少なくとも私のところよりは来るんじゃないかしら? あなた、何気に出番多かったわよね?」
 ふう、とスノウもため息をつく。

「おっす、コーテス! 元気にしてっか? 『スパイダーネスト』でエンジェル・ドーナツ・ミックスを買って来たぜ! 缶コーヒーもあるぜ! 開始前に景気づけで、ぱぱーっと、食わねえ?」
 そんな緊張している二人のところへ萌え魔王トムロウ・モエギガオカがやってきた。

「スノウにコーテスさん、こんにちは! 暇なので、来ちゃいました!!」
 トムロウの斜め後ろから、イースタ大学異文化交流委員会委員長のサクラ・ブロッサムもひょっこりと顔を出した。

「ああ、トムロウ君にサクラさん……。なんか、すんません、僕、緊張しちゃっているみたいで……!! あ、ドーナツもらうね……オールド・ファッション・チョコレートを頂こう……」
 もぐもぐ、と緊張をほぐすためにも、今は食べておくコーテスだった。
 そんなコーテスの背中を、トムロウはバシバシ、と叩く。

「んご……、ぐはあ!! トムロウ君……ひどい!!」
 コーテスはドーナツがのどにつっかえてしまったのだ。

「おまえらはいいよな……。俺とサクラ委員長なんて、イースタの修学旅行シナリオ全2回分と今回のマギケットしか登場してないんだぜ? PCたち、全然来ねえよ……」
 そう言い終えると、トムロウは哀愁を漂わせながら、コールドの缶コーヒーをぐびぐびと飲み干した。

「ですね。スノウとコーテスさんは今までに何度も登場したから、きっとPCさんたち、たくさんいらっしゃるでしょうね……」
 サクラもイチゴチョコのドーナッツをつまみながら、ちょっと悲しそうだ。

「まあ、でも実は今までのマギ・ジスタン世界、風紀委員会シナリオって、何気に少ないのよね? たぶん、PCさんたちがたくさん来るのは、ナイトさんかシルフィーさんのところじゃないかしら? 私たちは、お互いに気楽にやりましょう」
 スノウも、スノウフレーク・ドーナッツにパクつきながら、委員長っぽくまとめた。

 はたして、風紀委員会ブース、トムロウやサクラのブースには、PCたちが現れるのであろうか!?

●ワスプブース

「ふう……。柄になく緊張しちまったぜ、こんちきしょー!! 料理やバトルの腕前ならともかく……スタンプ集めで勝負に来られてもよお……。何気にワスプシナリオって、そこまで多くなかったから、本当に集まるんですかい? ま、今さらあがいてもしょうがねえでさあ……」

 ワスプコックのナイト・ウィングは、スタンプラリーの机の前で、ため息をつきながら、どっしりと腰かけていた。手元には、今さきほど淹れたホット・カフェオレが湯気を立てている。

「まあ、ナイトさんはまだいいですよね? 僕なんて、登場したのがウマドラのシナリオとたこ焼きのシナリオ(それぞれ1回ずつ)と今回のマギケットぐらいじゃないですか? 絶対にナイトさんに比べて、僕のところにPCさんたち、あまり来ないよなあ……」

 ナイト以上に憂鬱なのは、ワスプの下っ端ティム・バトンである。
 ティムはワスプによく出ているイメージがあるが、実はさほどシナリオに出ていない。

 そこに隣の『スパイダーネスト』から蜘蛛男乱入!

「ふはは、ティム、おまえはまだいい! 過去シナリオでそれなりにいい役だったじゃないか? しかしなあ、俺なんてたこ焼きシナリオでワスプとケンカしたし、全然活躍の場がなかったから、きっと来客PCゼロだろう!!」

 蜘蛛男の衝撃の発言に、ナイトとティムもフリーズした。

「ま、普段は敵だが……。なんか可哀そうになったんで、カフェオレ、淹れてやろうか? あ、ティムもいるかい? ひとまずコーヒー飲もうぜ? 酒は今の時間帯、まずいが……」

「すまない、ナイト……。エンジェル・ドーナッツ食うか? お返しにやるぞ? そういや、さっき、イースタ人の大学生みたいなのがここのドーナッツ買って帰ったが……。失礼だが、あのサブっぽい青年のところにもきっとPCたちは来なさそうだな?」

「まあまあ、蜘蛛男さん……。メインNPCですら、PCさんが来るかどうかハラハラしているのに、サブNPCの僕らなんて、来てくださっても雀の涙ほどでしょう……。しかし、僕らは冒険者ギルドの男たちです、スマイルは0マギンで迎えましょう!」

 ワスプブース周辺は、そんなことを話ながら、コーヒーで一杯やっていたそうだ。

●現代魔術研究所ブース

「よお、シルフィー! 張り切ってかー!?」
 魔炎の精が、ティム&ジェニーのホットドックを豪快に食べながらやって来た。

「きゃっほー!! ひまなんで来てやったですよー!!」
 魔導ロボ・エリスも、無駄に反重力エネルギーを消費し、ふわふわと浮いてやって来た。

「こら、あなたたち! ブースに戻りなさい! 時間内に戻れなくて、PCさんたちが来たらどうするの!」

 現代魔術研究所チームの代表、シルフィー・ラビットフード隊長は、使い魔たちが現れるや否や、叱りつけた。神聖なるスタンプラリーの前で、あまりにも手下たちの態度が不謹慎だったからだ。

「ん? シルフィーやエリスも食うか?」
 魔炎の精は、がさごそとアイテム袋を漁り、シーフード・フレンズ・ピザ、ナイト・バッファロー・ウィング、ドラゴンリーフのオイル(これ飲み物!?)を取り出して勧めてくれた。しかし、袋から取り出すや否や、自身でむしゃむしゃと再びかじり出した。

「わっほいなのです! 私は、これ、魔法少女の天然水なのですね! 一気飲みして、ファイト一発、爆発、爆撃、科学的革命ばんざーいなのですよ!!」
 エリスは、ポケットから魔法少女の天然水を取り出し、封を開け、ごくごくぷはー、と飲み干した。

「こら、妖精の話を聞きなさい!(人の話を聞きなさい!)持ち場へ回れ右!!」
 シルフィーは再度説得したが、「優秀」な部下たちは、がはは、へけけ、と笑い出す始末だ。

「おい酒ねえか! 酒飲むぞ、エリス!! 俺とエリスはな、新キャラだから、今回のマギケットしか登場してねえんだよ!! 登場回数多数だったシルフィーと違って、俺らのところにはPC来ねえ可能性特大だぜ!! なんなら賭けてもいいぜ? 誰のブースが一番PC来るとか来ねえか、トトカルチョやっか!?」

 逆上した魔炎の精に、エリスも、そうです、そうです、と頷いている。
 そして、提案にも同意する。

「いいでしょう、どうせひまですし、やりましょう、魔炎の精! 私の予想では、一番NPCが来るブースは、シルフィーですね! 逆に一番NPCが来ないブースは魔炎の精なのです!! 特に一番NPCが来ないブースのあなたには、1万マギン賭けましょう!」

 ぶはあ、と飲んでいたドラゴンリーフのオイルを噴き出した魔炎の精。
 オイルは派手にシルフィーとエリスに吹っ掛けられた。

「うわああああああああん、真顔でそれ言われると傷つくぜ、エリス!! ちきしょおおおおおおおおおお、科学的革命残党分子の老人どもでもディスってやるぜえええええ!!!!」

 魔炎の精は、泣きながら走って行ってしまった。
 このあと、某老人たちは迷惑を被ることになる。

「それにしても、シルフィー!! あなた、なかなかの余裕ですね? 逆グランプリ候補というか、今から覇者の貫禄でも身につけられておるのですか?」

 しかし、エリスの意地悪な質問とは真逆に、シルフィーは、実はカチコチに緊張していたのだ。

「ううう……。あたし、登場回数がそれなりに多かったのに、PCさんたちが全然来なかったらどうしよう!? きっと風紀やワスプにはたくさん来るだろうけれど……。でも、ここで投げ出したら、隊長の名が廃るわ……。ひえええええん!!」

「シルフィー……!! そんなときは、魔法少女の天然水をごくりと一発、飲み干すです! こんなこともあろうかと、もう一本、あるのです!! しゃきん☆」

 こっそりと、受け取るシルフィー……。

「ぷはあ!! ファイト一発、今日はがんばるよー!!」

 現代魔術研究所ブースの諸君にも、今日はぜひがんばってもらいたいものだ。

【解説】

マギケットにご参加されている皆さん、お祭りを楽しんでいますか!?

とうとう当お祭りも、最終日を迎えることになりました。
最後の3日目は、お待ちかね!?のスタンプラリー編となります!

おそらくバウムサイトそのものも、ゲーム内でスタンプラリーを行うのは初めてかと思います。
ですので、【解説】パートでは、スタンプラリーのやり方をしっかりとご説明させて頂きます。

まず、このシナリオは、スタンプラリー専門ですので、他のことが一切できません。
第1回みたいな買い物も、第2回みたいなサークル参加もできません。
できることは、ひたすらスタンプを集めることだけです!

さて、スタンプの集め方ですが、難しいことはありません。

マギケットにおいて、皆さんが回れるブースは35カ所ありました。

参考URL:ブースカタログのページへGO!!

この35カ所には、それぞれ、NPCがブースの番人をやっていましたね。
そのNPCたちからスタンプを押してもらうのです。

ただし、スタンプを押してもらえるNPCは、今までの夜神GMシナリオにて、自分のPCが過去に接触したNPCのみとなります。
逆に言えば、全く接触がなかったNPCには、スタンプを押してもらうことができません。

そして、接触があったNPCというのは、「聖アスラ学院のお化け退治作戦」(第1回)から「マギ・ジス新作アイテム展示即売会」(第2回)までの範囲とします。つまり、夜神GMデビュー戦の最初のシナリオから、前回の最新作までが範囲です。
(上記の範囲内において、「募集案内」の小説パート(企画「募集案内に登場しよう!」)で接触があったNPCもスタンプ可とします)

そこで、PLの皆さんには、以下のフォーマットを「アクション」に入力して頂きます。
フォーマットに沿った「アクション」を提出することで、集めたスタンプの審査申請をした、ということになります。

以下、フォーマット:

1.ブース名
2.NPC名
3.当該NPCと出会ったシナリオ名
4.当時のシナリオで当該NPCと一緒に何をしたか?(簡潔でOK)

例えば、こういうスタンプになります・・・。

1.G−1 風紀委員会ブース
2.コーテス・ローゼンベルク
3.『聖アスラ学院のお化け退治作戦』(第2回)
4.コーテスと一緒に魔ネズミと戦った

と、いった具合に正しい入力であれば、スタンプを1個とします。
PLさんたちは、このフォーマットの入力を繰り返して頂き、スタンプを集めて頂きます。

念のため補足しておきますが、同一NPCと同一シナリオにて、項目4.の「一緒に何をしたか?」(行動)が複数ある場合、選択して「ひとつだけ」書くことをお願いします。例えば、上記の例ですと、『聖アスラ学院のお化け退治作戦』(第2回)で、「コーテスと一緒に魔ネズミと戦った」以外に、「コーテスと一緒に罠を作った」という「行動」があった場合、二重にスタンプ申請することはできません。『聖アスラ学院のお化け退治作戦』(第2回)において、「コーテスと一緒に魔ネズミと戦った」あるいは「コーテスと一緒に罠を作った」のどちらかを、項目4.の行動内容として申請して頂きます。

(ちなみに、上記の例において、第2回の他、第1回も参加していた場合、同一シリーズシナリオ内でNPCと一緒に取った「行動」は、別スタンプ扱いになります。つまり、第1回のコーテスとの行動が1スタンプ、第2回のコーテスとの行動がもう1スタンプ、で合計2スタンプになります)

ところで、コーテスは過去にいろいろなシナリオで何度も登場しています。
当然、別の機会(別のシナリオ)にも接触があった可能性もあります。
その場合、スタンプを別スタンプ扱いとします。

例えば・・・。

1.G−1 風紀委員会ブース
2.コーテス・ローゼンベルク
3.『ウマドラの卵料理が食べたい!!』(第2回)
4.コーテスと一緒にウマドラの卵料理を食べた。

これでもスタンプ獲得となります!

なお、PCさんによっては、今回、「アクション」入力の字数800字を超える方もいるかもしれません。
その場合は、運営委員会事務局のアドレス:「ref@baumsite.main.jp」へ追加分の「アクション」を送信して頂くことができます。
(おそらく800字を超えるだろうなと思える場合は、最初から運営部のアドレスへ送信でもかまいません)

さあ、色んなスタンプをたくさん集めてみましょう!
見事にスタンプを獲得された勇者たちには、豪華景品が待っています!
健闘を祈ります!

*注意 今回のシナリオには、小説形式の「リアクション」はありません。「リアクション」では、ランキング発表と講評、そして景品配布だけがあります。その分、参加費は1PCにつき400円とお安くなっております。あらかじめご了承ください。

【予想されるQ&A】

Q1:スタンプはたくさん集めることが第一義的な目的ですか? その場合、夜神GMの過去シナリオに参加回数が多いPCが有利になるかと思いますが?

A1:スタンプの集めた数を競う「グランプリ」部門はもちろんあります。ですが、それだけではありません。他にも、「特別賞」部門や「努力賞」部門など多数ございます。過去シナリオへの参加回数が多い人たちだけが有利になるのではなく、参加してくださった皆さんへ均等にチャンスをあげたいと考えています。

Q2:景品にはどんなものが出るのですか?

A2:それは現段階では秘密です。ですが、今までのマギ・ジスタン世界に登場したアイテムのうち、各部門の受賞者たちに相応しいアイテムを配布したいと考えています。

Q3:ランキング発表でヘマすると講評でディスられたりしますか?

A3:いいえ、そのようなことはありません。ランキングは上位3位ぐらいまでを表彰します。講評で皆さんを悪く書くことはありません。

Q4:今回の第3回は全くの新規PL/PCさんは参加できませんね?(過去に夜神GMのシナリオへ参加したシナリオ回数がないという意味でも)何か埋め合わせはありますか?

A4:「三大応援キャンペーン」を「青の扉」にて開催します。新規PL/PCさんには、キャンペーンで冒険に役立つ良きアイテムを配布させて頂きます。

Q5:「アクション」で、NPCに絡むなど、スタンプ収集以外のことも自由に書いていいですか?

A5:いいえ、今回は、スタンプ収集以外は本当に何もできない仕様となっております。仮にNPCに絡む「アクション」が書かれていても、カットされてしまいますので、ご了承ください。

【参考イメージ】注意:写真は飽くまでイメージです。実物の商品・実際のサービスとは異なることもございますので、あらかじめご了承ください。


【スタンプラリー】



解説:本日のマギケットは、スタンプラリーのみの回となりますので、ぜひスタンプをたくさん集めましょう! スタンプラリーは、色んなスタンプを集める段階も楽しいですが、何よりも集めた後の景品交換にも期待が大です! うはうはな景品から、なにこれ食えるの? みたいな景品まで、多数の名品珍品を取り揃えております! さあ、吉と出るやら、凶と出るやら!?

【マギケット終日】



解説:楽しかった3日間のマギケットも、とうとう本日をもって終日です。この3日間、皆さんはどんな楽しみ方をされたのでしょうか? 買い物に明け暮れた方、アイテム開発に精を出した方、ブースのお手伝いをがんばった方、そしてスタンプラリーで燃える予定の方、いろんな方がいらっしゃることでしょう。しかし、泣いても笑っても本日でおしまいです。最後の一日、悔いのないようにしっかりと遊びましょうね!

【アクション案内】

y1.スタンプラリーに参加する

補足1:第3回は特殊なイベントシナリオですので、選択できる【アクション案内】は一択となります。

補足2:第3回は、第1回もしくは第2回に参加したPCしか参加できない仕様となります。

【マスターより】

皆さんは、スタンプラリーをリアルでやったことは、ありますか? 僕は以前に、遊園地のスタンプラリー、そして駅のスタンプラリーに参加したことがありました。ですが、リアルのスタンプラリーって、けっこう難しくて、なかなかスタンプをコンプリートすることができないんですよね! ま、僕は、簡単に手に入ったスタンプ数個を手帳にペタリと押して、中途半端なところでゲームセット! という具合で、いい加減に楽しんだことはありましたが。ところでこのスタンプラリー、PBWでやってみて、はたして面白いのでしょうか!? いや、きっと面白いはずだ!! 制作者としてはそう信じたいです。ぜひ皆さんも、スノウスタンプとか、コーテススタンプとか、ナイトスタンプとか、シルフィースタンプとか、色んなスタンプを集めてみてください。スタンプのデザインやグラフィックは、脳内補完でお願いします。では、熱いランキング発表と講評にて、皆さんのご参加をお待ちしております!(豪華景品も多数ありますから、それ目当てでもいいので、ぜひ来てくださいね!