『グラディースの洞窟』

ゲームマスター:田中ざくれろ

【これまでの経過】
オトギィズム世界紹介
  ◇「赤い流星」◇   ◆『海底大戦争』◆   ◇『狼男達の午後』  ◆『姫! 姫!』◆  ◇『全自動の精霊』◇  ◆『スノーホワイト』◆  ◇『Drアブラクサスの実験獣』◇  ◆『都市伝説をぶっちぎれ』◆   ◇『酔狂スペシャル』◇  ◆『A FIRESTARTER』◆   ◇『闇鍋奉行、参上!』◇  ◆『四月のバカのラプソディ』◆  ◆『毛皮の靴』

【シナリオ参加募集案内】(第1回/全3回)

★★★
「もしもし、カメよ」
 と人型の体形をしたウサギが長い耳を振った。
「今年のレースは趣向を変えてみようと思うんだが」
「ほお」
 と人型のカメが重い甲羅をしょい直した。
「趣向を変えるというとどういうものにするつもりだ?」
「今回はぐっと趣向を変えて『グラディース島の大洞窟』走破にしようと思う」
 このウサギとカメは仲が悪かった。
 昔、ウサギがカメの足の遅さをからかい、それならと駆け比べをする事にしたのだが、競走の終盤であまりの大差をつけた事に油断したウサギが昼寝を始めてしまい、眠っている内にカメの逆転ゴールを許してしまうという出来事があったのだ。
 ウサギが悔しがり、カメが増長し、それ以来、一年に一度の長距離走が恒例の行事になった。
 毎年、平原で必ず行われる競走にはいつしか見物人が集まり、それに関する賭け屋や屋台も集う様になる。
 そして、終盤に大差をつけたウサギが油断し、昼寝をしている内にカメに追い抜かれて逆転負けというのも恒例となった。誰が何回、戒めてもウサギの悪癖は治らないのだ。
 そしてウサギが今年は趣向を凝らし、グラディース島の大洞窟をレースの舞台に選ぶという。
「そんな所じゃ、レース見物したくっても見物出来ないぜ」とカメ。
「別に見物人に配慮しなくてもいいだろ。俺達のレースだ」とウサギ。
 グラディース島の大洞窟とは何か?
 オトギイズム王国のグラディース島という大きな無人島に、大きく、深く、長い、一本道の洞窟がある。
「勿論、入り口がスタートだ」ウサギが広広とした洞窟内を夢想する顔をする。
 大洞窟は何十人という人間が一度に進める広大さだ。ここを探検した者達によれば、奥に行くに従って、大まかに七つのステージに分けられるという。
 最初はゴツゴツとした岩肌がむき出しになったステージ。鳥足の機械の様な生物『ダダッカー』や空を飛ぶ生物『グルグル』がチョコマカ原住し、侵入者に対して鉄砲の様な弾を撃ってくるのが危険だ。最後に火山弾を噴出させる火山がある事から『火山ステージ』と呼ばれている。
 二番目は無数の石を使って築き上げられた迷路を、石を壊して道を切り開きながら進む『迷路ステージ』。前のステージでも見られた様様な射撃生物があちこちに隠れているので、注意が必要だ。最後に空中から瞬間移動して現れる飛翔生物『ザブン』の群が一斉特攻を仕掛けてくるのを上手くやりすごさないといけない。
 三番目はモアイと呼ばれる岩の顔像が幾つも幾つも彫り並べられている『モアイステージ』。このモアイは侵入者に反応してイオンリングと呼ばれる光輪を口から何十と発射する。モアイ自体は動かないが四方八方からの怒涛の光輪攻撃は脅威だ。
 四番目は、最初の火山ステージを上下逆にした様な地帯で、最後に双子の火山がある事から『逆火山ステージ』と呼ばれている。ここは重力が逆に働いている様だ。天井に貼りついて走る事になる。火山弾も天井へと放物線を描く。
 五番目は奥から気味の悪い触手を幾つも生やした肉団子の様な生物が次から次へと湧いてくる『触手ステージ』。ここは重力か空気の調子がおかしく、生き物の動きは緩慢になるという。当然、進む為には肉団子生物を倒さなければならない。
 六番目は洞窟がまるで生物の体内に入った如き生体状構造になった光景を、道をふさぐ神経網を攻撃で切り広げながら進まないといけない『生体ステージ』。巨大アメーバ状の敵『アミバ』が神経網をすり抜けながら、まるで抗体の様に襲いかかってくるのを倒しながら行くと、やがてステージから抜け出る通路をふさいだ、生体核にぶつかるはずだ。このステージを出るにはその生体核が放つ、無数の高速生体弾を交わしながら、それを倒さなければならない。
 そして最後のステージは、結晶質の岩肌がまるで無機質の機械に覆われているかの如き『要塞ステージ』。機械仕掛けの狭い迷宮の様で、数多の原住生物が砲弾雨あられの猛烈な迎撃を行ってくるという。このステージの深奥を見た者はまだいないが、噂によると(もしくは魔法の力で覗いた者がいるのか)巨大な『脳』がその最後の室に鎮座しているという。その脳は二本の触手状の腕と単眼を持っているともいわれる。
 なんという物騒なデザインの洞窟だろう。
 レースというよりは戦闘だ。
「おもしれえじゃねえか」カメが身震いする。「どっちが先に真の奥底を見てくるかの勝負ってわけだ」
「それからな」とウサギ。「どうせ、これだけ大仕掛けにしたんだ。今回は俺達の他にも参加者を募ろうと思う」
「ほお。俺達以外にもランナーを? 賞金でも用意するつもりか?」
「いや、賞金、賞品はない。与えられるのは唯一つ。『グラディースの大洞窟制覇』の称号だ」
「そんな称号の為だけに命をかけられる阿呆がいると思うか?」
「いるかもしれないさ。俺達の他に」
 ウサギとカメが同時に笑顔になった。仲の悪い二人もこういう事は気が合うのだ。
 かくして、このグラディース島の大洞窟レースの事は、オトギイズム王国に広く告知された。
 そして、レース当日が来て、参加者は大洞窟の入り口に集まったのだ。

★★★
 ところでグラディース島には一つの伝説があった。
 最奥部の巨大脳の中には一匹の『翼竜』が捕らえられているというのだ。
 翼竜は輝く長い胴体を持ち、再び羽ばたく日を待ち焦がれているという。
 その翼竜が羽ばたく時、このグラディース島は週末を迎えるという。

★★★

【アクション案内】

z1.大洞窟走破に参加。途中経過地点へ一番乗りを目指す。
z2.大洞窟走破に参加。とにかく敵を倒しまくる。
z3.意地でもレースを見物する為、併走する。
z4.その他

【マスターより】

 今回はシューティングゲームの名作『グラ〇ィウス』をモチーフにしたシナリオ、全二回です。
 前半の今回は『火山ステージ』『迷路ステージ』『モアイステージ』『逆火山ステージ』走破にチャレンジしていただきます。
 え? パワーアップカプセルは無いのかって?
 残念ながら無いです。
 でも第一回の推移を見て「必要かな?」と思ったら第二回に取り入れます。このシナリオ限定のパワーアップとなるでしょうが。
 果たして、この危険なレースの行方は?
 勝者はカメか? ウサギか?
 それとも冒険者PCが優勝をかっさらってしまうのか!?
 思いきり敵や仕掛けをぶち壊してストレス解消に臨むのか?
 グ〇ディウスを知らない人はネット等で下調べしておくといいでしょう。
 では皆様によき冒険があります様に。

一般用アクションフォーム

*PL専用
PL専用アクションフォーム


【ゲーム・シナリオ構成/料金体系】
1.このシナリオの参加料金は、1キャラクター¥800です。
2.このシナリオの参加人数に制限はありません。

【スケジュール】
2018年10月11日 新規PC登録締め切り
2018年10月14日 アクション締切
2018年10月28日 入金締め切り
2018年10月31日 リアクション公開予定

【制作担当者一覧】
第一回予告本文執筆:田中ざくれろ グランドプロデューサー:秋芳美希